検索窓
今日:23 hit、昨日:41 hit、合計:147,679 hit

ページ9

.





お腹いっぱいだね〜、


二人でゆっくりとお店を後にする







翔「ねえ今日はさ、

電車乗らないでゆっくり歩いて帰ろうよ」





遠回りもたまには良くない?と楽しそうな彼







「うん、いいね!」






…翔也と少しでも一緒にいれるのが嬉しいな









わーい!と私の左手を掴んでブンブン振り回す彼




そのまま手を繋いで、いつもは電車で通る道を歩いて帰る









翔「僕さあ、月曜日が一番楽しみなんだよね」



週の始まりが楽しみな男なんてなかなかいないと思わない?





前を向いたまま、

繋いだ手にきゅっ、と優しく力を込める彼









「私も、一番楽しみ。


翔也と一緒に帰れるの、すごく楽しみにしてるんだ」






明日からまた一週間長いな〜、と呟くと







翔「…、」







無言になる翔也







「翔也?」






翔「…うれしいな〜、」




もじもじしながら歩く翔也に、

また繋いだ手をブンブンと振られる









.









このくらいの気温が気持ちいいな、


ちょうど吹いてきた風に流される前髪を片手で整えていると







翔「A、」







急に立ち止まり、繋いだ手を引っ張る彼に抱きとめられる









控えめに、音もなく唇を合わせた彼は


すぐにそっぽを向いてまた歩き出した









「…照れてる?」





翔「…違うよ、

早く来週の月曜日が来るおまじないかけといた」







キスしたら3秒以内に歩き始めなきゃいけないルールだから、








意味が分からないことを言いながら

少しだけ早足になる翔也に笑いながらついていく









後ろから彼を見上げると、

さっきよりも耳が赤く染まっていた









.

✳︎ Sukai→←✳︎ Syoya



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (110 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
557人がお気に入り
設定タグ:JO1
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:Lynn | 作成日時:2021年10月24日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。