日常を、あなたと (ページ8)

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✳︎ Syoya ページ8

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放課のチャイムが鳴る

『起立、礼ー』

今日は部活が定休日の私

じゃあね、また明日！と

部活に行く友達を見送り、

定休日が一緒の、

彼氏の翔也を教室で待つ

…翔也を待っているこの時間が好き

唯一一緒に帰れる月曜日

一週間の中で、月曜日が待ち遠しいなんて、

他の人とは真逆だろうな

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バタバタ、と廊下を走る音が聞こえてくる

その3秒後、

教室のドアをバァン、と勢いよく開けて、

キキーッとブレーキの音でも聞こえてきそうな勢いで

ドアに手をかけて止まる翔也

翔「お待たせいたしましたあ！」

今日も元気だな、(笑)

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一緒に昇降口に向かいながら、

駅裏に新しくできたタピオカ屋さんに行こうという話になった

翔「あ、そういえばさー、今日購買に新しいグミが出てたん

だよね！見て見てこれ」

子供みたいにニコニコしながら、

美味しそうじゃない！？じゃーーん！と私の目の前に袋を出してくる翔也

「寿司、グミ？(笑)」

翔「しかもね、シャリのグミとネタのグミが

バラバラに入ってるの、自分の好きな寿司作れるんだ

Aはー、んー、たまごでも食べて大きくなりなさい！」

そう言ってたまごになるようにグミを組み合わせてくれる彼

「面白いねこのグミ(笑)ありがとう、」

なかなか甘い雰囲気にはならない私たちだけど

翔也が目をキラキラさせて色んな話をしてくれるから楽しい

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タピオカ屋さんに着き、

メニューボードと必死ににらめっこしている翔也の横顔を見ていると

ぱっ、とこちらを向く翔也と割と至近距離で目が合う

翔「っ、…もう決めた？」

「うん！チャイにする、翔也は？」

翔「僕はねえ〜、黒糖ミルク！」

彼の耳が少し赤いような気がしたけど気のせいかな？

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席に座り、一口飲むと

甘いスパイスの香りが鼻に抜ける

おいしい

翔「A、一口ちょーだい？」

可愛く首を傾げる翔也になんだかうさぎの耳が見える気がする

翔「んま！Aチャイ好きなんだね、

僕のもあげる、今日は特別！

Aに食べ物を分け与える日！」

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