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ベッドに入って1時間経ってもなかなか寝付けず、
目を閉じてうとうとしていると
部屋のドアが開く音がして、
もぞもぞと景瑚がベッドに入ってきた
いつもだったら
景「A〜〜、んふ、あったか〜い、」
すぐに私を抱き寄せて
腕枕をして眠りにつく彼だけど
今日は私に背を向けて寝ているのを
なんとなく気配で感じる
こんなちっちゃい事でグチグチ言ってくる彼女、
めんどくさいかな、?
嫌だったこと、納得いかなかったことは素直に伝えたい
けど、
景瑚に嫌われるのはもっと嫌
「…景瑚、…、さっきはごめん、」
景瑚の事を考えていたらすっかり眠気も覚めてしまった
やっぱり背を向けて寝ていた彼の背中に擦り寄って、顔をくっつける
「景瑚も仕事から帰ってきたばっかりで疲れてるのにね、
…言いすぎちゃった」
景「…」
「しょうもないことでグチグチ言ってきて、めんどくさかったよね、」
景「…いや、あのね違うの
なんでもっと、Aのこと笑顔にさせてあげられないんだろって
約束も守んないで
よく考えたらなんか自分にもやもやしてきちゃって
…俺のほうこそごめん、」
景瑚が小さく言葉を発するたびに
背中から声の振動が伝わってくる
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しばらく沈黙が続いていると
ぐぅ〜〜…
景瑚のお腹が盛大に鳴る
景「…ふふっ、……まじかよ、はず(笑)」
「…景瑚お腹すいてんじゃん、(笑)」
景「…んふ、…なんか飲む?(笑)
景瑚の特製抹茶ラテつくってあげるよ」
「ん、飲む」
2人でベッドを出て
すぐそこのリビングまでわざわざ手を繋いで向かう
狭いキッチンに2人で並んで、鍋で牛乳を温めていると
景瑚が急に私の身体を抱き寄せてきた
うぉ、と変な声を出して顔を上げるとすぐに
唇が重なる
口を割って中に入ってこようとするから
「ねえ、ちょっと!(笑)」
景「え?(笑)」
「え?、じゃない(笑)」
景「あは、ごめんごめーん」
…笑ってるA一番可愛い、
ぼそっと呟く彼が愛おしくて
「景瑚はいつでも世界一かっこいいよ」
そう言って今度は私から彼の頬にキスをした
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作者名:Lynn | 作成日時:2021年10月24日 1時