日常を、あなたと (ページ32)

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✳︎✳︎ Syoya ページ32

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クリスマスが近づいてきて、

学校もいよいよ終業式の日を迎えた

【終業式の日さ、クリスマスプレゼント渡したいから教室で少し待ってて！】

前々から、彼にそうメッセージをもらっていた

だから私も今日、大事にプレゼントを持ってきている

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チャイムが鳴り、

友達と少し話をしてから見送った

いつものように、廊下を走ってくる音が聞こえる

勢いよくドアが開くと、

翔「お待たせえ！！」

と笑顔の彼

「もう(笑)そんな走んなくていいのに(笑)」

翔「逃したら困るからね」

「逃げないよ(笑)」

いつものように冗談を言いながら教室に入ってきて、

翔「はい、メリークリスマス！ちょっと早いけど」

「ありがとう！

私からもこれ、メリークリスマス！」

私たちはプレゼントを交換した

翔「わー気になる、開けてもいい？」

「うん！開けよう」

お互いに包みを開くと、

「「え、？」」

お互いの手元には、

色違いのペンケース。

翔「ええ？！待ってよ、そんなことある？！」

「やば、……(笑)」

目が合うと吹き出し、しばらく笑いが止まらない私たち

翔「ねええ〜〜なんか恥ずかしい〜(笑)」

「いいじゃん！たまたまだけどお揃いだよ？(笑)」

初めての、彼とのお揃い。

私も恥ずかしかったけど、すごく嬉しかった

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笑って上がった呼吸を整えて、また袋を開ける彼

翔「わ！マカロンだ！！Aが作ったの？」

「うん、ちょっと時間があったから

よかったら食べてね」

それはそれは嬉しそうな彼

大好きなお菓子だもんね

喜んでくれてよかった

翔「僕もね〜これだけじゃないんだ」

じゃーん！と彼の制服のポケットから出てきたのは

クリスマスになると街で毎年行われている、

イルミネーションイベントのペアチケット

翔「A、クリスマスの日、空いてる？」

「うん。空いてる」

…翔也のために、空けておいたんだもん。

翔「これ一緒に見に行こ？」

照れ臭そうに、チケットを渡してくれる彼

「行きたい！」

冬休みの、彼との予定がひとつ増えた

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