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「おじゃまします」
蓮「はいどうぞ〜そこ座っといて!」
いつ来てもあまり生活感の無い蓮の部屋
綺麗に整理されているから、
ソファーに座るのさえ何だか申し訳なく感じる
蓮「A、タコライス好き?」
すぐ作れるよ!と蓮が言う
「うん、好き!」
蓮「おっけー、ちょっと待っとってね」
待っててと言われたけど、
一人でソファーに座っているのも退屈だし
何もしないのも申し訳ない
トマトとアボカドを切っている蓮の隣に立つと
蓮「あら可愛い。トマトあげちゃおうかな」
切ったトマトを一欠片、
一緒にあーんと口を開けながら私の口に放り込む蓮
「つまみ食い、(笑)」
蓮「悪い子(笑)」
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蓮「はい完成!早く食べよ!」
すぐできるよ、と言っていたけど
本当にすぐに完成して、手際良く綺麗に盛り付けされた
タコライスがテーブルに運ばれる
蓮「Aはスプーンとコップを持ってきてくださーい」
「「いただきまーす」」
二人で仲良く手を合わせる
「うわ〜ほんとにおいしい、」
蓮「俺の得意料理やけん(笑)」
カフェでも開こうかな(笑)と得意げな表情を見せる彼
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テレビを見ながらお互い今日あった出来事を話す
蓮「Aは今日遅くまで何しよったと?」
「学生向けのコンペに応募しようと思っててさ、
でも行き詰まっちゃってて先生に助け求めてきた」
蓮「…ほんとに頑張り屋さんやね、Aは」
「そんなことないよ、
でも、今日フルコマのあとに先生と話して頭使って、
なんかすごい疲れた(笑)」
でも、蓮のご飯食べたら元気出た、
そう伝えると
蓮「頑張りすぎたらいかんよ?
疲れたらちゃんと休むんよ?
明日も講義やったっけ?」
「ううん、明日は全休。
蓮も作ってたよね全休」
蓮「そうそう、
あれ、Aも全休か!」
…んじゃ、今日は帰らんでいいね?
何かを企むような表情の蓮
「え、?」
蓮「俺も今日疲れたけん、A充電したいんやけど…
…だめ?」
帰らんで、
そう言って私の手に彼の手が重なる
…熱っぽい瞳と、少しだけ眉の下がった甘えた表情
そんな蓮を見たら、
「うん、帰りたくない」
今日は帰りたくなくなっちゃった
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作者名:Lynn | 作成日時:2021年10月24日 1時