✳︎ Junki ページ1
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大学1年の春、楽しそうだからという理由で入った大学祭の実行委員会
そこで同じ部署になり出会った同級生の純喜
付き合い始めたのはその年の秋、大学祭の日だった
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大学2年の秋がやってきた
大学祭前日の今日は丸一日休講になり準備に追われる
私たちの部署は講義室や渡り廊下の装飾の確認
それから催し物のリハーサルへの立ち会い、段取り確認
当日の来客誘導のシミュレーション
毎年休む暇もないほど確認作業でいっぱいだ
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すべての確認作業が終わって、
あとは明日の大学祭本番を迎えるのみ
毎年コンセプトが違うけど、今年もかなり気合が入っている
『よし!んじゃみんな明日よろしくね!最高の日にできるように頑張ろう!』
部署のミーティングが終わり、学生達がぞろぞろと講義室をあとにする
『つっかれたーーー、Aまた明日ね!寝坊しないでよ?(笑)』
「うん!!そっちもね!(笑)じゃあねまた明日!」
ひらひらと手を振って講義室を出て行く友達を見送る
荷物をまとめて階段を降りていると
純「なあA〜?明日の朝一緒に行かへん〜?」
後ろの方から彼の大きな声が飛んでくる
私は慌てて人差し指を口元に立てる
別に付き合ってることを周りに隠しているわけじゃないけど
なんだかまだちょっと恥ずかしくてくすぐったい気持ちになる
階段を降りてきて私の頭に軽くチョップを食らわす彼
純「何がシー、やねん(笑)」
「声でかいの(笑)
明日7時にここ集合だよ?純喜起きれるの?(笑)」
純「そうやねんな、
やから今日俺んち泊まって、朝一緒に起きればええやんと思っててんけど」
「…ええ、、いいの?」
純喜の家は大学から歩いて行けるほど近い
それに対して私の家は電車を乗り継がないといけない距離
私としてはありがたい、、けど
純「ええよ全然、Aの家から来るより俺んちから大学行った方近いやろ?
それに俺はAに起こしてもらえるし、一石二鳥やんか(笑)」
口角を上げてお得意のドヤ顔スマイルでこちらを見る彼
…当日決まるお泊まりに少しだけ動揺する
女の子ってたくさん準備があるんだよ?!
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作者名:Lynn | 作成日時:2021年10月24日 1時