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そんな出来事があってから、カルマくんは何も言わずに私が目の前から消えることを嫌った。
当然と言えば当然だ、だからきっと今日も心配を掛けてしまっただろう。
それと、あれから私はカルマくんに喧嘩のやり方を教えてもらった。
今度は少しでも自分の身を守れるように、彼に心配を掛けないように。
まぁ、余計なことも色々教えられたけど。
「 …Aちゃん？ 」
渚くんが心配そうに顔を覗き込んで来たところでハッとする。
彼を放ったらかしにして昔のことを思い出してしまっていた。
笑顔を作ってひらひら手を振る。
「 大丈夫大丈夫。あ、ここの場所教えたからカルマくん来ると思う 」
「 え 」
僕怒られるかな…なんて心配してる渚くんに適当に笑顔振りまいておく。
まぁ怒られるとしたら私だと思う。
彼は私には過保護だ。
別に迷惑とかそんなこと微塵も思ってないけれど、普段は他人に手厳しいのに。
これだから周りは勘繰ってくるのだ。
でもたぶん逆の立場でも私もカルマくんのことを心配しそうだけれど。
「 …渚くん 」
「 うん？ 」
「 …私たちって、変かなぁ 」
唐突の質問に渚くんは首を傾げ、そして私の質問の意図を感じ取ったのか、うーんと首を捻る。
「 変…っていうのも色んな意味があると思うけど 」
「 変わってるのは自覚済み 」
「 うん、それは否定しない 」
「 はは、やっぱり 」
「 でも、例えば友達でも色んな形があるんじゃないかな 」
渚くんがそう言って笑う。
「 変っていうのも普通があるからそういう言葉が生まれたんだろうけどさ。じゃあ普通ってなにか聞かれたら僕は答えられる気がしないし。だったら2人の関係がどうであろうと誰も何も言えないよ 」
なんとも渚くんらしい意見だ。
彼は結構周りを見て色んなことを考えている。
カルマくんから学ぶことも沢山あるけど、意外に目の前の彼からも学ぶことは沢山あるのだ。
「 そっかぁ、渚くんっぽいね 」
「 それって褒めてるの？ 」
「 褒めてる褒めてる 」
「 …言い方が嘘っぽいよ 」
渚くんと2人きりになることがあまり無かったから今日は良い機会だったと1人で納得していれば、窓の外に赤髪が揺れたのが見えた。
続いて入り口のベルが鳴る。
「 今日はどれだけ怒られるかなー 」
「 え、やっぱり怒られるの⁉ 」
これからすぐに起きるであろう未来を予想する。
普段とは少し違う放課後もこれはこれで楽しいかもしれない。
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奏(プロフ) - ななさん» わ、ありがとうございます！ (2018年11月2日 11時) (
レス) id: 9670b195a9 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - オリジナル嬉しいです！ (2018年11月1日 16時) (レス) id: 4c73f4e37a (このIDを非表示/違反報告)
奏(プロフ) - 妄想族同盟No.1さん» ありがとうございます！夢主ちゃんの性格は思い切り自分好みなので…そう言っていただけて嬉しいです！頑張ります！ (2018年10月12日 22時) (レス) id: 9670b195a9 (このIDを非表示/違反報告)
妄想族同盟No.1(プロフ) - いつも更新ものすごく楽しみにしてます！とっても面白いです！夢主ちゃんの性格とか言葉遣いとか大好きです！これからも更新頑張って下さい！ (2018年10月12日 10時) (レス) id: fd6c898520 (このIDを非表示/違反報告)
奏(プロフ) - におさん» 全然文才なんてないですよ！頑張ります、ありがとうございます！ (2018年9月25日 19時) (レス) id: 9670b195a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：奏 | 作成日時：2018年9月14日 22時
