転校生の時間 ページ39
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色々なことがあった修学旅行も終わり、いつも通り学校に登校となる。
朝が弱いため欠伸が絶えない。
隣に歩いているカルマくんも然りだ。
「 …そういえば、今日転校生来るんだっけ 」
「 そーだっけ 」
「 昨日烏間先生から連絡来なかった？ 」
「 あんま興味ないし見てないや 」
全く駄目な人だ。
送られてきたメールには外見で驚くかもしれないけど騒がず接して、みたいなことが書いてあったはず。
外見で驚く…疑問だらけの文章だったけど、烏間先生が直々にああやって送ってくるってことはきっと暗殺者なのだろう。
ビッチ先生とはちょっと違う同級生という立場の転校生。
私は結構興味があったが隣の彼はそうではないようで、急に肩に重みがかかった。
「 …ちょっと重たいんだけど 」
「 眠たいし校舎までおぶって 」
「 やだよ、まだ半分くらいなのに 」
割と細身だとはいえ、身長15cm近く体格差ある男子をおぶるのは無理だ。
だらーんと肩から伸びた彼の腕を除けるもまた伸びて来る、そんなだる絡みにも程があることをなんとか交わしながら、転校生がどんな子なのか考える。
仲良くなれたら良いけど。
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「 …なるほど 」
転校生は予想もしない形で私たちの前に現れた。
教室に入って言葉を少し失って、そして納得する。
カルマくんも登校時よりは興味を持ったようで。
「 おはようございます。自律思考固定砲台と申します。よろしくお願いします 」
そう言ってプツンと消えた少女は箱の中にいた。
黒い機械の箱。
自律思考固定砲台。
生身の人間でないことは明らかだった。
どうやら生徒が来るたびにその挨拶を繰り返しているようで、皆は苦笑を浮かべつつ少し疲れているようだった。
そしてHRの時間に殺せんせーと共に来た烏間先生も同じような顔をしていた。
「 ノルウェーから来た自律思考固定砲台さんだ 」
「 よろしくお願いします 」
皆の考えていることが手に取るようにわかる。
烏間先生も苦労人だ、かわいそうに。
殺せんせーはといえばクスクスと笑っている。
「 言っておくが『彼女』は思考能力と顔を持ちれっきとした生徒として登録されている。あの場所からずっとお前に銃口を向けるがお前は彼女に反撃できない 」
なるほど、だから生徒としての暗殺者なのか。
殺せんせーの契約を逆手に取った上手い作戦だ。
だが殺せんせーは余裕の表情で自律思考固定砲台さんを歓迎したのだった。
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奏(プロフ) - ななさん» わ、ありがとうございます！ (2018年11月2日 11時) (
レス) id: 9670b195a9 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - オリジナル嬉しいです！ (2018年11月1日 16時) (レス) id: 4c73f4e37a (このIDを非表示/違反報告)
奏(プロフ) - 妄想族同盟No.1さん» ありがとうございます！夢主ちゃんの性格は思い切り自分好みなので…そう言っていただけて嬉しいです！頑張ります！ (2018年10月12日 22時) (レス) id: 9670b195a9 (このIDを非表示/違反報告)
妄想族同盟No.1(プロフ) - いつも更新ものすごく楽しみにしてます！とっても面白いです！夢主ちゃんの性格とか言葉遣いとか大好きです！これからも更新頑張って下さい！ (2018年10月12日 10時) (レス) id: fd6c898520 (このIDを非表示/違反報告)
奏(プロフ) - におさん» 全然文才なんてないですよ！頑張ります、ありがとうございます！ (2018年9月25日 19時) (レス) id: 9670b195a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：奏 | 作成日時：2018年9月14日 22時
