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私が停学とE組に落ちることになったきっかけは、カルマくんが起こした出来事とは少し違う。

彼の運命が変わった日、私は風邪をひいて寝込んでいた。
そのため学校も休んでいて現場にも居合わせなかった。
それに加えてカルマくんから何も連絡がなかったのだ。



それから2日後。
風邪の治った私は登校した。
カルマくんから音沙汰1つないのを不思議に思いつつも、何も聞かずにいた。

それがいけなかったのかもしれない。




「 赤羽も自業自得だよなー 」



扉に手をかけた時、そんな声が聞こえた。



「 E組庇って停学だとよ。あんな奴らのために停学になってしかもE組は行きとは馬鹿らしいな 」



停学。E組行き。頭の中で文字がグルグルと駆け回る。
聞いてない、そんなこと。
E組の先輩を庇った、それは確かに彼がしそうなことだ。
でもほんとに彼がこの教室からいなくなったというのか。

私に、何も言わずに。



「 まぁでも清々したよな。厄介者が居なくなって 」



扉にかけていた手を思い切り引いた。
派手な音を立てて開いた扉はクラス中の視線を集め、教室が水を打ったように静まり返る。



「 …今、なんて言った? 」



話してた奴らが誰か、表情を見ればわかる。
ツカツカと迷わずに向かい1人の胸ぐらを掴むとヒッという声をあげた。



「 は、離せよっ‼ 」
「 今なんて言ったか聞いてんだけど 」



ーーーカルマくんがなんだって?

自分でもこんな声が出るのかというほど低い声が静かな教室に響く。
ここまで怒る理由は。カルマくんが侮辱されたせいか、それとも他の何かか。



「 あ…赤羽が、E組の奴らを庇って停学になってE組にも落ちて…、当然の結果だろッ 」



静かだった教室に鈍い音と悲鳴が響いた。
目の前のそいつは机に当たり吹き飛んで、握りしめた右手が痛い。
吹き飛んだ衝撃で散らばった生徒手帳とネクタイピンを踏みつける私に向けられるのは怯えた視線。



「 なんの騒ぎだッ 」



駆け込んで来たのは私たちの担任。
そうだ、先生に聞けば良い。
いつもカルマくんの味方をしていた先生なら、彼のことをわかってくれるはず…。



「 …お前か、渡辺 」
「 先生、カル「 まったく、赤羽といいお前といい、どれだけ俺を困らせれば気がすむんだ 」



なに、それ。



「 その言い方、どういう 」
「 お前らは成績が良かったから味方してやってたが、それに付け上がってこんなことするとは呆れたもんだ 」



絶望的な音がした。






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(プロフ) - ななさん» わ、ありがとうございます! (2018年11月2日 11時) (レス) id: 9670b195a9 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - オリジナル嬉しいです! (2018年11月1日 16時) (レス) id: 4c73f4e37a (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 妄想族同盟No.1さん» ありがとうございます!夢主ちゃんの性格は思い切り自分好みなので…そう言っていただけて嬉しいです!頑張ります! (2018年10月12日 22時) (レス) id: 9670b195a9 (このIDを非表示/違反報告)
妄想族同盟No.1(プロフ) - いつも更新ものすごく楽しみにしてます!とっても面白いです!夢主ちゃんの性格とか言葉遣いとか大好きです!これからも更新頑張って下さい! (2018年10月12日 10時) (レス) id: fd6c898520 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - におさん» 全然文才なんてないですよ!頑張ります、ありがとうございます! (2018年9月25日 19時) (レス) id: 9670b195a9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2018年9月14日 22時

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