お花見は中止1 ページ23
暖かな日差しが窓から差し込む。冬はとっくに終わり、春の気温へと近づいていく。季節が変わると共に、綺麗なピンク色の花が満開に咲き誇っていた。
『花見をしよう』
朝一番の委員長からの電話の一言目。
「お花見？」
『そう。並盛中央公園で』
「私はいいけど。委員長、あまり人が集まりすぎると蕁麻疹が……」
存外、お花見など日本の文化を好む委員長。花見は毎年しているが、並盛中央公園に行くのは初めてのことだった。いつもなら、桜はそんなにないが人が集まらないところへ行っていた。それもこれも、委員長は人が集まりすぎると蕁麻疹が出るという不思議な体質を持っているから。
『人払いはさせておいた。誰もいないさ』
「またそんなことに風紀委員を使って」
『僕の委員会を僕がどんなことに使おうが、僕の勝手』
相変わらずの独裁者。それでも、彼についていきたい人がいるのだから、彼は生まれた時から人の上に立つべき人だったのだろう。(委員長は人の上に立つのは苦手だといっていたけど……)
『じゃあ、並盛中央公園で待ってるから、今すぐにきて』
私の返事は聞かずに、彼は通話を終了させた。まぁ、どうせ私の話を聞いたとしても、私に行かないという選択肢なんてないのだけど。
私はすぐにいつもの黒セーラーに着替え、上から春用のPコートを着て並盛中央公園へと向かった。
＊＊＊
公園へ着くと、それはそれは見事な桜。そして委員長の言っていた通り、人っ子1人見当たらない。本当に風紀委員を使って人払いをしたようだ。
ひらりひらりと上から降る桜の雨。お花見をしようという委員長の気持ちもわかる。
さて、ついたはいいけど委員長が見当たらない。一度連絡を入れて合流を……。そう思っていると、その委員長から電話だ。
「委員長、今どこに？」
『それだけど、花見は中止』
「え？でも、もう並盛中央公園まで来ちゃった」
『帰るよ。そこから出てまっすぐ歩いてきて』
また返事をする前に切られてしまった。でも、いったいどうゆうこと？委員長がここまできて帰るなんて。いつもの気まぐれならいいんだけど。
お花見は中止2→←すぐに忘れてしまったけれど、暖かな瞳をしていた2
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スラズ(プロフ) - 本屋と図書館とガソリンスタンドの匂いが好きさん» 有難うございます✨✨雲雀さんをかっこよく書けていたなら、幸いです💖 (2021年12月23日 11時) (
レス) id: b12501c204 (このIDを非表示/違反報告)
本屋と図書館とガソリンスタンドの匂いが好き(プロフ) - 雲雀さんがかっこよすぎて辛いです😇 (2021年12月23日 8時) (レス) id: 6f7b9e6ac6 (このIDを非表示/違反報告)
スラズ(プロフ) - 智紀 りょうさん» 本当！？リボーンいいよね！！私の初恋は雲雀さんでした。中学生て……わっかいなぁ、中学生。頑張れ！！応援してる！ (2021年4月28日 17時) (レス) id: b12501c204 (このIDを非表示/違反報告)
智紀 りょう(プロフ) - 丁度作品作ってたから1人でテンションあがったよ！REBORN好きだったー！ほんとだね、だいぶ年下だ...更新まで思い出すところから頑張るね！笑 (2021年4月28日 13時) (レス) id: 890551613b (このIDを非表示/違反報告)
スラズ(プロフ) - 智紀りょうさん» 覚えてるよ！占ツクでは、友達めっちゃ少ないから(T ^ T)そうだね、私も大人になりました。イナイレの推しはもう年下、だいぶ……。入れてよかった！完結頑張って！！更新再開するなら、見に行くね！！ (2021年4月28日 1時) (レス) id: b12501c204 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スラズ
| 作成日時：2020年12月12日 21時
