14. ルプスの弱点 ページ15
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休日.
会社の同期とごはんを食べに行って、買い物してたら、
一軒のブティックが目に止まった。
「ね、あそこ見てもいい？」
「いいよーなんか気になったのあった？」
店先のウィンドウに飾られた服に目が文字通り釘付けになった。
「(かっ……かわいい…！)」
「A目ぇキラキラしてる(笑) 好きそうなやつねー」
淡い色のフリルシフォンワンピース
肩が透けるようにレースがあしらわれている。手首にかけてふんわりと膨らんだ生地がすごく綺麗だ。
女っぽすぎるかな、
岸くんこんなの好きじゃないかな……
でもたまにはこんな服も……
「うぅう……！！」
「唸ってる(笑) あんまり普段着ない感じよね。ギャップって感じ。」
「女の人すぎるかな……」
「どういう意味よ(笑)女なんだから、当たり前でしょ」
「いやっ…もうちょっとカジュアル、でボーイッシュなのがいいかな、って…」
「………あ〜〜〜〜。なに、デート？」
「えっ！いや、そういうわけじゃ、ないんだけど…」
「白状しなさいって。男でしょ？相手は」
「…………………………はい」
「あっさりげろったわね。」
ハンガーにかけられたワンピースをじっと見つめる。
もったいないかな…でも、仕事がんばったし……
たまにはこんな服も着たい…
岸くんの服装はだいたいが綺麗めカジュアルで、だから最近も、休日に会う時は岸くんに合わせてわたしもラフでシンプルな格好にするように心がけていた。
『 岸くん、なんでも似合うね…』
『 え、まじっすか？、やば、照れますね(笑)』
モデルさんみたい…って何度言ったか分からない。
その度に君は茶化して照れていたけれど。
「まさにデート！って感じの服ね。私はいいと思う。Aもともとこういうのも好きでしょ？」
「うん……。でも気合入りすぎかな…、」
「デートなんて気合い入れてなんぼでしょ。いつもは結構向こうに合わせてカジュアル路線なんだし。たまにはいいんじゃない？こういうのも。」
ラックに戻しかけていたそれを、ん！とわたしの手元に握らせてくれる。
「ほら！試着、行ってきな？」
「ん、うん…、！」
“試着室で思い出したら本気の恋”、なんて誰が言い出したんだろう。
わたしはいつから、新しい服を買う時に君のことを思い浮かべるようになったのかな。
ドキドキしながら着ていた服を脱いで、ふわふわのワンピースに袖を通した。
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くう(プロフ) - 最高です！ (2019年12月5日 23時) (
レス) id: e22c604d4b (このIDを非表示/違反報告)
kcnam(プロフ) - ステキです。もぅドキドキでその先もきになります(^^) (2019年4月15日 14時) (レス) id: 3a92bf89c4 (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - どのストーリーも、キュンキュンです。このまま、結婚へ繋がるのでしょうか？もっと続きが読んでみたいと思いました。よろしくお願いします。 (2019年3月28日 8時) (レス) id: 5ca5d758c8 (このIDを非表示/違反報告)
あられ - ヤバイ！(;゜0゜)めちゃめちゃ面白い！！岸くんカッコいい( ☆∀☆)これからも頑張って下さい♪ (2019年3月23日 8時) (レス) id: 1f2316b085 (このIDを非表示/違反報告)
琉叶(プロフ) - しろさん» しろさま、コメントありがとうございます！一気読みしてくださったとのことで光栄です、！あとがきまで丁寧に読んでくださり…しろさまのメッセージにも、岸くんや作品への愛が溢れております。次作でもぜひぜひお会いできるのを楽しみにしております、！ (2019年3月19日 2時) (レス) id: 2350b99a22 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：琉叶 | 作成日時：2019年3月12日 1時
