星大病院入院中Part2 (ページ13)

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絵本の国1 ページ13

智美side
A「ねぇ、チユウちゃん。」
智「なーに？」
院内学級から戻ってきたAがなんか難しい顔をして寄ってきた。
A「絵本の国ってどうやったら行ける？」
智「絵本の国？」
A「うん。これ。」
Aが持ってきた絵本をぱらっとめくってみたら、
絵本の国に行った女の子の話しだった。
A「Aも絵本の国いきたーい。」
智「あのねー・・・」
どう言おうか・・・
子供の夢を壊したくはないしなぁ。
陽「それなら絵本の国行ってみるー？(笑)」
智「えっ！？・・・はるちゃん。(驚)」
絵本の国なんて物語の世界の中だけでしょ？
A「ほんと？行ける？」
陽「うん。A、いい子にしてるから、連れてってあげる♪」
A「やったぁ！」
陽「だからね、お昼ご飯頑張って食べるんだよー。」
A「はーい♪」
スキップして行っちゃった。
智「どういうこと？絵本の国って…
まさかほんとにあるなんて思ってないよね？」
陽「まさかー。(笑)
でも、絵本の国に行けなくても、絵本ばっかりを置いてるところぐらいあるでしょ？」
智「あーなるほど。」
夢を大切にしてあげたいっていう優しさだね。(笑)
陽「ってことだから、明日にでも行ってくるね。
午後から3時間ほど。」
智「わかった。」