【妖怪ウォッチ】月と星と太陽２ (ページ44)

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94☆後輩くんページ44

Aが安心して笑顔を見せると、アキノリは須賀を見て噴き出した。

「あっははは！オレと同じパターンじゃん！
つまり……須賀さんは、オレの後輩ってことになるな！」

「な!?アキノリ君の後輩!?」

須賀が目を見開くと、
アキノリは須賀の肩にポンと手を置く。

「だって、Aの仲間はオレの方が先だもん。
な、須賀ちゃん！」

「は、はぁ……」

須賀とAが唖然としていると、
アキノリは思い出したようにポンと手を打った。

「他にも妖怪ウォッチの使い手で、ナツメ、ケースケ、トウマってやつもいるから、よろしくな、後輩くん！」

「そんなにいるのか……よ、よろしく……」

そして、須賀は事件が解決したことをきちんと報告しに行くと言い、駅の前で２人と別れた。

２人が他愛のない話をしながら歩いていると、
遠くからナツメ、ケースケ、トウマが走ってくる。

「３人とも……どうして……」

驚いて立ち止まったAに、
トウマとナツメが言った。

「アキノリから連絡もらって、駆けつけたんだ」

「良かった。無事に終わったみたいだね」

美しい夕日の赤に染まったさくらぎヒルズ。
その道に、５人の並んだ影が伸びている。

「ところでアキノリ、所長をどうやって足止めしたの？」

結局、所長だけが最後まで来なかったことを思い出し、
Aが訊ねた。

「あぁ、それはナツメに頼んだんだけど……
どうやったんだ、ナツメ？」

アキノリがナツメを見ると、ナツメは後ろを振り返る。

「私は、ウィスパーとジーたんと
ミッチーに頼んだんだけど……」

Aがナツメの視線の先を追うと、
不思議な３人組がいた。

初対面のAの前に来て、３人は律儀に挨拶をする。

「初めましてAさん。
私、妖怪執事のウィスパーでウィッス。

ナツメさんからAさんのことは伺っております」

声しぶっ！というのがAの率直な感想だ。

「私、ナツメさんの永遠の騎士(ナイト)、
ミッチーことミツマタノヅチです！」

騎士(ナイト)？

「ジーたん、だゼ！」

あ、かわいい。

ナツメの友達妖怪って変わってるな……と思いつつ、
Aは３人とそれぞれ握手した。

「よ、よろしく……」