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冗談ですよ。と、何処からともなく現れたのは焼きそばパン。仕方がないな、話ぐらいなら聞き流してやろう。



「 ……なぜ僕を見て更に涎を垂らすんですか。拭いてください」

「 いやさ、先日ジェイドがタコの唐揚げ作ってくれたの思い出してさ」


あのタコの唐揚げは絶品だった。今食べている焼きそばパンも美味しくて好きだが、やはり肉が俺には相性が良いらしい。



「 ……そういえば、Aさんは昔、アズールの足に噛み付いたことがあるとか。 だからそれ以来、味をしめたAさんがアズールにくっついて来て今に至るんですよね?」

「 味をしめたなんて、随分と物騒話だね。君は本当に食い意地が張っているというか」



味なんて正直なところ覚えていない。噛み付いただけだから尚のこと。嗅覚は発達していても味覚は正直なところ期待できない。



「 どんな風だったのか、ぜひ見てみたいです」



ニッコリ微笑むジェイドは、何故、敢えてこの場所でこの話題を振ったのか。思い当たる理由を考えるよりも、動物の本能の方が断然速い。


「 ん?ああ、こうしてーー」


アズールの手を掴むとなんの躊躇いもなく、噛み付いた。
ガヤガヤと騒がしかったはずの教室が一瞬で静まり返り、近くで見ていたリドルが小さな悲鳴声を上げた。


「 多分こうやって噛んだ」

「 突然人の手に噛み付きますか普通!!!!」

「 ジェイドが見せろって」



頭を叩かれた。 そうか、俺の口の中にはさっきまで食べ物があったから……

カバンに常備しているウェットティッシュを無言でアズールに差し出した。



「 なんですかソレは……」

「 ウェットティッシュ。俺がさっきまで食べ物食べてたから気持ち悪かったんだよな、すまん」

「 そういう意味じゃありません!」



さらに怒られた。ええ、じゃあ俺にどうしろと。

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作品ジャンル:ギャグ
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(プロフ) - 蒼井とーるさん» はじめまして、コメントありがとうございます!夢主イラスト可愛いと言って頂けて嬉しいです( *´꒳`*)ゆっくりではありますが更新頑張ります!ありがとうございます! (2021年12月1日 18時) (レス) id: 1c0863e534 (このIDを非表示/違反報告)
蒼井とーる(プロフ) - 夢主イラスト、とてもかわよくて推せます!性格も最高に面白くて大好きです!頑張ってください! (2021年12月1日 4時) (レス) @page5 id: f4c569577f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2021年11月29日 2時

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