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「 アズール」
「 だからあれ程一人になるなと言ったんです、怪我は?」
布切れを外されて自由になった口元。 試しにもう一度戻ろうとしても身体は言うことを聞いてくれなかった。
牙を立てられた首を隠すように襟を整え、なんでもないと言ってのける。
無駄な心配はさせたくない。 現に、優等生であるアズールを授業中なのにこうして呼び出させた事に俺は腹立たしくて仕方がない。
逃れる方法を幾つか考えなければならないのかもしれない。 匂いに敏感な奴らに近づかれても俺が女だとバレなかったのはきっとたまたまだ。
ワニの性別は見た目で判断するのは難しい、同族どうしですら分からないというのに。
「 疲れているようですが、立てますか?」
「 ん、立てる。 コイツらどうすんだよ」
アズールが魔法で気絶させたサバナクローの奴ら。
寝に持たれても面倒だし、かと言ってこのまま放置するにゃ真っ先に俺が疑われるだろう。
学園長に目をつけられるのは避けたい。 空は俺の管轄外だから幾ら警戒しようにも向こうの方が一枚うわてだ。
「 学園長のところに連れていきます」
「 ふーん…………ガンバ」
「 あなたもーーーと、言いたいところですが、貴方は保健室に行ってください。 このことは僕から学園長に説明します」
「 腹減ったとか言い出すんですから」と付け加えられ、サバナクローの奴らの事はアズールに任せてようやく俺は本来の目的であった保健室へとたどり着く。
先生は俺の顔を見るなり「 またか」みたいな呆れ顔を浮かべたが、追い払うように奥のベッドへ勧められて布団に寝転がる。
「 ルルヒ、お前今日は何をやらかしたんだー?」
「 今回の俺は被害者。 多分暫くしたら学園長が怪我人連れてくんじゃねえかなあ」
「 怪我させてんじゃねーか! ……ったく。芋まんじゅう食うか?」
「 食べない理由がない、くれ。 あと手鏡持ってるか?」
「 手鏡? ああ、はいよ」
襟を引っ張って先程噛み付かれた場所を確認すると青紫色に変色し、ワイシャツに血が滲んでいて見るからにやられました。 アズールには先程何ともないと伝えてしまった以上、後からごちゃごちゃ言われるのも面倒くさい。
ジェイド……いや、フロイドに知られたら絶対にダメだ。 俺がやらなくていいと言っても犯人を探しあてて締め上げるだろう。
どうにも過保護なのはアズールだけではないらしい。貰ったまんじゅうを頬張りながらため息が漏れた。
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愛(プロフ) - 蒼井とーるさん» はじめまして、コメントありがとうございます!夢主イラスト可愛いと言って頂けて嬉しいです( *´꒳`*)ゆっくりではありますが更新頑張ります!ありがとうございます! (2021年12月1日 18時) (レス) id: 1c0863e534 (このIDを非表示/違反報告)
蒼井とーる(プロフ) - 夢主イラスト、とてもかわよくて推せます!性格も最高に面白くて大好きです!頑張ってください! (2021年12月1日 4時) (レス) @page5 id: f4c569577f (このIDを非表示/違反報告)
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