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「 ナマズちゃん落ち着いた？」
「 ん。 腹減った」
「 落ち着いたようですね。 ……全く、こんな時に何故アズールはいないんでしょうね」
感情のコントロール。 それは彼女が最も苦手とする分野。 0か100かのどちらかのみ、蓄積していくような地道さは無い。
それならばまだ気分屋なフロイドの方が扱いやすいと言えよう。 兎に角、100に感情を振り切った彼女は相手に出来ない。 だから咄嗟の判断で視界を遮ったから良かったものの、あと一歩遅ければ先程の生徒は丸呑みにされていた事だろう。
「 フロイド、アズールは何処へ？」
「 アズールならイシダイせんせぇのとこ。 薬の調合とか聞いてんじゃねー？」
「 では放課後までは説明できませんね」
「 ご馳走様。 俺食べ終わったから寝てくる」
欠伸をする彼女は本当に眠そうで、だいぶ食事に満足したようす。 出来れば先程のような争い事はこれから先も避けたいし、避けなければならない。
今日はジェイドが止めに入れたが、今後一人の時に止める相手が居なければ……
「 ジェイド考えごと？」
「 ええ、まあ……そんなところです」
「 俺も多分同じこと考えてたりして」
「 フフッ、ではお互いに考えてることを言ってみましょうか」
＊＊＊
「 クソガキ……」
腹の虫はまだ治まってなどいなかった。 目隠しをされたことにより一瞬のパニック状態になったものの、食べ物の恨みは恐ろしい。
ハーツラビュルのクソガキ。 今後一切関わらなくて済む方法を考えないといけないな。 俺は多分仲直りしろと言われても絶対にしない。 俺のもの横取りするやつはクソだ。
午後の授業を受ける気にすらならず、校舎を出て日当たりのいい場所を見つけた。
「 ……シルバー？」
先客がいたようだ。 昨年同じクラスになった何処でも寝る男シルバー。 俺は食欲が生きてる上で一番大事だが、この男は睡眠が一番大事な男。 少し似てる部分があって親近感が湧いたのを思い出す。
寝ているシルバーの隣に同じように寝転んで空を見上げる。 NRCに入学してから飛行術の授業で幾度も空を飛ぶが、いつになっても青空には手が届かない。
「 む……おまえは、Aか？｣
寝ぼけたシルバーが視界に彼女を捉える。
「 シルバーなんか食いもん持ってないか？」
なんというか、まあ……腹が減った気がする。
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愛(プロフ) - 蒼井とーるさん» はじめまして、コメントありがとうございます！夢主イラスト可愛いと言って頂けて嬉しいです( *´꒳`*)ゆっくりではありますが更新頑張ります！ありがとうございます！ (2021年12月1日 18時) (
レス) id: 1c0863e534 (このIDを非表示/違反報告)
蒼井とーる(プロフ) - 夢主イラスト、とてもかわよくて推せます！性格も最高に面白くて大好きです！頑張ってください！ (2021年12月1日 4時) (レス) @page5 id: f4c569577f (このIDを非表示/違反報告)
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