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「 怒り」を感じる瞬間は人それぞれ。
俺は普段からあまり怒らない、いや、全くと言っていいほど怒らない。 腹が減った時は駄々を捏ねているだけだし、例えば誰かにわざとぶつかられても「 あ、そう」程度の事で済む。
陰口を言われようが、デタラメを言われようが全然構わない。 でも俺が、唯一嫌いなことや怒りを感じることがあるとするならばそれは、食べ物を横取りされること。
1年間365日24時間俺は食べ物のことを考えていると言っても過言ではない。 ワニの中でも特に大食いだった俺は人間の姿になっても依然変わらず。 目の前の飯を食べてるだけだから少し減っても気が付かない? そんなわけないだろ、自分の取り分ぐらい少しでも減ればすぐに分かる。
「 ーーーおい」
地を這うような低い声で、俺は泥棒の首根っこを掴みあげた。 近くの席にいた奴らが皆こちらを見ているがそんなことはどうでもいい。 どさくさに紛れて俺の獲物の山からよくもまあ、取れたもんだ。
顔にハートのペイントマークに、ツンツン頭。
ベストの色を見る限り、リドルの所のやつだ、でも見た事がないな。 新入生か。
「 な、な、なんすか?」
「 おまえ、今俺の山場から横取りしただろ。 返せ」
「 はあ?! 言いがかりだろそんなの、盗んでねーよ! これは俺が」
「 お前が買ったとでも? 生憎、今日の販売分は全て俺が買い占めたからおまえが買う余裕なんてどこにも無かったはずだぜ?」
テーブルに山のように積み重なった購買部のパンは俺が全て買い占めた。 それなのにコイツは自分が買ったと。 そんなわけないだろ。
素直に取ったといえば、まあ多少は考慮してやろうか。 なんて気分の良い俺は考えていたが、そうか、こう来るか。
「 購買部でパン買おうと思ってなかった原因はあんたかよ! 購買部ってのはなあ皆が買う場所なんだぜ。一人だけのもんじゃねえ!」
ごもっとも。 確かに俺がしたことはズル。 簡単に言えば金で物を言わす性悪だ。
「 それでおまえが俺のパンを盗む理由になんのか? 列に並んで食券でも買えばいい話だろ?」
「 それともなにか? リドルの言う女王の法律で金で買えないものがあったら盗んでもいい。 なーんて教えられたのか?」
リドルはそんなことを教えるはずがないし、俺はそんな法律聞いたことも無い。 だからこいつが全て自分の意思で単独で行ったこと。
「 君たち!! 食堂で何をしているんだい?」
リドルのお出ましだ。
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愛(プロフ) - 蒼井とーるさん» はじめまして、コメントありがとうございます!夢主イラスト可愛いと言って頂けて嬉しいです( *´꒳`*)ゆっくりではありますが更新頑張ります!ありがとうございます! (2021年12月1日 18時) (レス) id: 1c0863e534 (このIDを非表示/違反報告)
蒼井とーる(プロフ) - 夢主イラスト、とてもかわよくて推せます!性格も最高に面白くて大好きです!頑張ってください! (2021年12月1日 4時) (レス) @page5 id: f4c569577f (このIDを非表示/違反報告)
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