アンダーバー君 ページ7
アンダーバー君に連れてこられるように教室へと帰ってくる。色んなグループができていて、皆は笑いあいながら、楽しそうに昼食をとっている。
「おーい、ルナちゃんも一緒でいい?」
アンダーバー君は、一つのグループに手を振って駆けていく。そのグループの一人が手招きで彼と私を誘う。
「えっと……ルナさんだったっけ?なんか同じクラスだけどあんまり話したことが無かったねー」
一人の女の子がこう言うと周りの人たちは続くようにして共感している。その中の一人、カナタが口を開く。
「なんたって『完全個室空間、キリッ』なんて言いながらトイレに向かってるもんね、アンタはさ」
満面の笑みでこう話す。恥ずかしいったらありゃしなかったけど、思わず笑えてしまった。
「そうだね!便所飯は正義、キリッ!」
アンダーバー君は同調するようにこう言う。朝に聞いた、あの変な声だった。そこで花火のように笑いが広がる、皆が取る昼食はこんなにも楽しいのだとは思わなかった……
「アンダーバーさんって歌が得意なの?よく歌ってるよね」
カイがアンダーバー君に話を振る。確かに、彼はよく歌を口ずさんでいる。どんな曲かは分からないけど……
「僕ね、ボカロの曲が凄く好きなんだ!いつか歌い手やってみたいな〜って思うぐらいなんだけど……何を歌おうかって迷うんだよね、多すぎて」
最近は色んな曲がある。ジャズ系、ロック、クラシック、洋楽風……でもアンダーバー君はどんな曲も似合いそうだな〜
……思わず言ってしまっていた。
「……確かに、ルナさんセンスいいね!」
また明るい反応が花を咲かせるように広がっていく。なんだろう、少し嬉しい。アンダーバー君がいなかったら話ができなかった……
アンダーバー君が中心になって話が進んでいる気がする。なぜだか、彼が凄い人に見える。
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デ・ロイテル(プロフ) - 7位イイね (2018年10月9日 22時) (レス) id: 707fc28c68 (このIDを非表示/違反報告)
デ・ロイテル(プロフ) - もう大丈夫だと思います (2018年9月28日 18時) (レス) id: 707fc28c68 (このIDを非表示/違反報告)
Olivie(オリヴィエ)(プロフ) - サイコパスさん» いいな〜、私まだアーカイブも見れてないんですよ。なんか、その様子がすぐに想像できてしまいますww (2018年9月12日 18時) (レス) id: 26b767d003 (このIDを非表示/違反報告)
サイコパス - 楽しかったでホラーゲーム実況楽しかったです!アンさんが上手いのにアワアワしてる感じがまさに撲殺天使…ちなみに、リアタイで見れました( ≧∀≦)ノ (2018年9月12日 17時) (レス) id: bee83dbfd6 (このIDを非表示/違反報告)
サイコパス - ありがとうございます!自分も好きなときに勝手にコメントする感じになるので、無理無く返信いただけるとありがたいです。 (2018年9月10日 10時) (レス) id: bee83dbfd6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Olivie | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/maycry
作成日時:2018年5月10日 23時