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夏樹side

Aが娯楽室を出ていくと入れ違いで南達が入ってきた。

美森「それにしてもちょろかったねー笑」

玲奈「ご主人様に従順に仕える子犬みたいな〜?笑」

エミリー「何それ、うけるー笑」

陸「何かしてきたの?」

珍しく陸から聞いていたから気になってそちらを向く。

美森「生徒会のメガネちゃんにバス代盗ませたの!そしたらほんとに盗って来ちゃってびっくりした笑」

美森がそこまで言うと、ジャケットのポケットに入れていたスマホが震える。

そこにはAの文字。

夏樹「どした?」

?「あ、夏樹さん!?」

夏樹「誰だ、お前。」

愛莉「愛莉です!英徳の!」

夏樹「あぁ、Aはどうしたんですか?」

愛莉「私のせいで怪我しちゃって…病院に来てください…すいません!」

聞くやいなや俺は駆け出した。









独特な消毒の匂いが立ち込めるそこには神奈月A様の文字。

静かにドアを開けると、英徳の制服を来た人が数人と白い制服の男子が1人。

真ん中には痛々しく包帯を巻かれたA。

俺に気づくやいなや愛莉さんが立ち上がり駆け寄ってくる。

その顔は涙でぐちゃぐちゃだ。

愛莉「…あ、愛莉の…せいでっ…Aがっ…ごめんなさい…!…ごめんなさい…!」

必死に謝っているその姿を責めることは出来ない。

軽く肩を叩くとAのベットのわきによる。

夏樹「A…」

?「…英徳はどうなっているんだ」

夏樹「拓郎さん…」

病室に入ってきたのは紛れもないAの両親の拓郎さんと花さんで。

花「A…!」

花さんが駆け寄ると英徳のメンバーはベットから離れた。

拓郎「どうなっているんだと聞いている!」

いつも温厚で優しい拓郎さんがこんなに声を荒らげているのは初めてで。

花「申し訳ないけれど、愛莉さん達にはがっかりだわ。」

あんなに普段優しい花さんも愛莉さん達を睨みつけている。

愛莉「あ…愛莉…は…」

晴「申し訳ございませんでした」

他の5人も頭を下げる。

晴「大切なお嬢さんに…こんな傷を付けてしまって…申し訳ございません」

A「頭…上げてよ…」

そっちを見るとうっすらと目を開いたAがいた。

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作者名:薮担の紫式部 | 作成日時:2018年9月26日 19時

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