事実と怒り 宮侑 ページ11
部活が休みになった。
またAに会える。早く HRが終われとソワソワする。
先「はいじゃあHR終わり！また明日な〜」
よし！終わった！俺はダッシュで教室を出た。
｢A〜！今日部活休みやから来たで〜！…あ？｣
病院に着いてAの病室に入ると
信じたくない光景が目の前にあった。
今の状況に理解出来ない。
奈留がAの首を絞めていた。
苦しそうなAの顔を見ると勝手に身体が動いた。
俺は奈留の手をAの首から離すとAは苦しそうに息をした。
｢お前…俺のAに何してんねん｣
奈｢侑は間違ってるよ！｣
はぁ？俺が間違ってる？
｢…あの時信号無視した人…？ゲホッ｣
奈留の言葉にAがそんな事を言う。
俺は真美たちが言ってた奈留が事故にあわせたという話と
“真｢もしAが事故で無事だったことを知ったら？またAに近づいて今度こそ…！｣“
という言葉を思い出した。
奈「…苦しいのが嫌ならあの時いなくなればよかったのに｡」
その言葉を俺は聞き逃さなかった。
ふとAの怪我した足が頭に浮かんだ。
見てて痛いのが伝わってくる。
あの負わなくてよかった傷は奈留によって傷付けられた。
あの事故にあってからAはどれだけ泣いた？ただでさえ目が見えなくなって苦しかったはずなのに。
俺は事故を実際目にしたわけやないけど運が悪かったら…
奈留は俺からAを離そうとした。
俺のことを誰よりも思ってくれる大切な人を。
真美たちからの話が事実だと分かった
「お前のせいで…お前のせいで、Aがどれだけ傷付いたと思ってんねん！！見損なったわ｡好きでもないお前と付き合ってた時間が無駄やったわ！お前なんかもう眼中にもないわ」
怒りが治らず奈留の胸ぐらを掴んだ。
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作者名：うぃるうぃる | 作成日時：2022年8月25日 18時
