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「…叶は髪が長いから、邪魔になったりするかなって思って、、ピンは使わなかったら服につけるアクセサリーになるらしいし。」
「そのぬいぐるみは、、何か叶が抱いてる姿が想像できたから、買ってみた、、って感じ、、デス、ハイ、、」
『んふwカタコトw』
「仕方ないでしょ…」
『いや、マジで嬉しい。ありがとう!』
「...どういたしまして。」
本当は、実用的なプレゼントは渡したくなかった。
ましてやアクセサリーなんて、あげたくなかった。
だってつけてるところが見れないから。
時が経てば、姿、雰囲気は変わるものだ。
でも、叶は違う。
あの日とずっと同じ服に、あの日と何ら変わりない姿。
アクセサリーなんて、絶対に身に着けられない。
それでも、これ似合いそう、とか、これ好きそう、とかで選んでしまった。
『…A?』
「、、ぇあ、ん?どした?」
『いやこっちのセリフだよ。ボーとしちゃって。』
「ん〜まぁ、考え事?」
『ふ〜ん…?』
悟られたくはなかった。
ごめんは言わないで、って約束はしたけど、きっと叶は、謝ってくるときのような暗い顔をするだろう。
私はその顔が嫌いだった。
『マジでありがとね!ほんと、大切にする。するんだけど…』
「…ん?けど?」
『これ、燃やしていい?』
「は?」
『いや、燃やして墓場に埋めたら、あの世に行ったときに持っていけるっていうじゃん?だから。』
『Aは僕からのプレゼント、ずっとつけててくれてるでしょ?僕もつけたいもん。』
「、、だとしても供えるだけでよくない?」
『ん〜、一緒の墓に入れたい。』
「それはヤバい。」
『流石に?w』
「流石にw」
『、、ま、確かに僕もこれ燃やしたくないからな〜』
「じゃあ、あとで叶の親御さんたちと一緒に行くから、そんとき置いてくるね。」
『…で、僕に何か言う事はありませんか?』
「、、誕生日おめでと、叶。」
『ん〜!!ありがと!!可愛い!!』
「はいはい…」
誕生日が嫌なのは叶のせいで。
誕生日が好きなのは叶のおかげで。
相反する気持ちも、叶だから悪くないな、って思っちゃうの、末期かな?
『…Aが死んだときは僕と同じ墓に入れたい、、』
「は?こわ」
来世も会いたい〜!!って…、うん。正気に戻ったわ。
まぁ、私も、、いや、おもいわ。
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Loaro(プロフ) - 琥珀さん» よし、結婚しよう。(ごめんなさい) (2022年8月27日 22時) (レス) id: 7d4f6a96b8 (このIDを非表示/違反報告)
Loaro(プロフ) - 香香さん» やりたかったことが完全に伝わってて嬉しいです…!汲み取る能力が素晴らしい…さてはお主、国語得意だな…?ってなりました!ここまで読んでくださりありがとうございました!! (2022年8月27日 21時) (レス) id: 7d4f6a96b8 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀 - Loaroさん» 心の支えになれていたのなら良かったです、、!大丈夫です、既に他の作品も全て読んでます( *˙ω˙*)و グッ!どの作品も好きです!これからも応援してます! (2022年8月27日 15時) (レス) id: 120e896437 (このIDを非表示/違反報告)
香香(プロフ) - とても、面白くて一気読みしていました。最初は、ハッピーなのに、途中から暗くなって、でもてぇてぇが多くて、最後泣きました笑。完結、おめでとう御座います。いままで、ありがとうございました。 (2022年8月27日 13時) (レス) @page50 id: f83ea808de (このIDを非表示/違反報告)
Loaro(プロフ) - ハルカさん» ありがとうございます!!たくさんの方に読んでいただけて有難い限りです…!文才皆無ですが暖かい言葉をかけて下さりありがとうございます!!今後ともよろしくお願いします! (2022年8月27日 2時) (レス) id: 1870c4dcab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Loaro | 作成日時:2022年5月8日 21時