『プレゼントと天使』 ページ42
「…」
「……」
「………」
落 ち 着 か な い
目の前のソファでくつろいでいる我が彼氏を遠目かつ遠い目で見つめる。
今日は7月7日。七夕であり、叶の誕生日でもある。
純恋曰く“誕生日はイチャつくもの”なんだと。
私がそんなタイプだと思うか?正解は否一択である。
いや、プレゼントはあるのよ?
コイツ一日中付きまとってくるから唯一ついてこない“純恋と出かける”っていう事にして選びに行ったんよ。
けどさ、そういうタイプじゃないのよ。
何度でも言おう。そういうタイプじゃないんだよ。うん。
あと渡した瞬間叶がだる絡みしてきそう。
加えて私は“誕生日”がトラウマなのだ。
まぁ、あんなことがあったから仕方ないよね…。まだあの夢見るし…。
それに、プレゼントって絶対何かに使うでしょ?
でも、叶は、、ねぇ、、
でも、貰ったから!返さないと!、、だよね…?ってなったから買ったんだけど…
うんうん悩みながらソファに座る。
『…え?』と隣で声が聞こえた。
「ん?どした?」
『え、いや、その、、さ、、』
え?なんかやった?
僕なんかやっちゃいました?
『Aから隣に来るの、、かなり珍しくない、、?』
ゑ?
そんなこと?
でも振り返ってみれば叶が隣にくることは日常茶飯事だけど私からいくことはなかったかもしれない。
「あぁ…確かに…?」
『だよね?!』
「マジで無意識だったわ。」
『うわ、嬉し。』
いや、ソファに叶がいること忘れてただけだけど…てか嬉しいのハードル低いな?!
「…チョロ」
『は?』
「ごめんてこわい」
『じゃ、許してほしいなら早く渡して?』
「んえ?」
『プレゼント。ずっとソワソワしてたもんね?』
「…よく気づいたね」
『Aがわかりやすいだけだよw』
多分私がなかなか自分からそう言う事が出来ないのを知っての気遣いだろう。
タイミングを作ってくれた叶に感謝しながらプレゼントを取りに行く。
「…はい。これ。」
『わぁ!ありがと!!あけてい?』
「どぞ。」
わーい!っていいながら開封していく叶。非常にかわっ、、、カワウソですね。はい。
『…なにこれ!かわいい!』
私があげたのは、太めの白いピンと、赤と青の細いセットピン。あとは普通のヘアゴムと、、
お腹が白い黒い猫のぬいぐるみだった。
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Loaro(プロフ) - 琥珀さん» よし、結婚しよう。(ごめんなさい) (2022年8月27日 22時) (レス) id: 7d4f6a96b8 (このIDを非表示/違反報告)
Loaro(プロフ) - 香香さん» やりたかったことが完全に伝わってて嬉しいです…!汲み取る能力が素晴らしい…さてはお主、国語得意だな…?ってなりました!ここまで読んでくださりありがとうございました!! (2022年8月27日 21時) (レス) id: 7d4f6a96b8 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀 - Loaroさん» 心の支えになれていたのなら良かったです、、!大丈夫です、既に他の作品も全て読んでます( *˙ω˙*)و グッ!どの作品も好きです!これからも応援してます! (2022年8月27日 15時) (レス) id: 120e896437 (このIDを非表示/違反報告)
香香(プロフ) - とても、面白くて一気読みしていました。最初は、ハッピーなのに、途中から暗くなって、でもてぇてぇが多くて、最後泣きました笑。完結、おめでとう御座います。いままで、ありがとうございました。 (2022年8月27日 13時) (レス) @page50 id: f83ea808de (このIDを非表示/違反報告)
Loaro(プロフ) - ハルカさん» ありがとうございます!!たくさんの方に読んでいただけて有難い限りです…!文才皆無ですが暖かい言葉をかけて下さりありがとうございます!!今後ともよろしくお願いします! (2022年8月27日 2時) (レス) id: 1870c4dcab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Loaro | 作成日時:2022年5月8日 21時