1乗車 ページ1
まふまふside
｢ほらそらるさん、早く行きますよ。｣
｢まだ飲む…。｣
｢もー…。｣
酔っているそらるさん。
頬に赤みがかっているのを見ると、いつもよりも酔っていることは明らかだった。
｢どーするんですか、僕の家来ます？｣
｢……うん、てんしゅ…。｣
｢はい？｣
｢…運転手さん……呼んで…。｣
はい、と渡される携帯。
見るともう電話をかけている。
プルルルという音が切れ、ちょうど相手が携帯を取ったであろう時に話す。
｢えっ、あ……も、もしもし。｣
｢はい、こんばんは彼方様……おや？本日は彼方様では無いのですか？｣
｢へっ？｣
電話に出ると、声が機械音な人が出た。
加工されている声。
僕達が普段よく聞く声。
｢もしかして、彼方様は酔ってらっしゃるのですか？だとしたら貴方は…。｣
｢あ、えっと……。｣
なんて返せばいいのだろう。
相方です、と答えた場合、もしそらるさんがこの人に対して歌い手だということを隠している事を想定すると、なんとも言えない。
｢…すみません、彼方様ではなく、そらる様がいいですかね。｣
｢！あ、はい…。｣
｢では、そらる様は酔っているという事にして、向かいに行きます。そらる様に、いつもの場所ですね、と言っておいてくださいませ、失礼します。｣
｢は、はぁ……。｣
変な気分だ。
普通人と会話する時まで機械音にして話すだろうか。
まぁそれは別にいい。
｢そらるさん、いつもの場所ですねって言っておけと言われましたけど…。｣
｢ん……行くぞ…。｣
｢は、はい。｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 79人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「歌い手」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ちょこ - とてもよかったです！その後話が欲しい！ (2021年1月7日 19時) (
レス) id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
はる - (ゝω・´★) (2019年8月27日 2時) (レス) id: 9386fcb447 (このIDを非表示/違反報告)
はる - 飴さん» いえいえ。飴さんはこれからも神作を作り続ければ、いいのです！(ゝω・´★) (2019年8月27日 2時) (レス) id: 9386fcb447 (このIDを非表示/違反報告)
飴 - はるさん» ありがとうございます！ (2019年8月26日 19時) (レス) id: ff02591f43 (このIDを非表示/違反報告)
はる - キス魔サイトから来ました！この作品も、とっても素晴らしい作品ですね！(*´∀｀)ノこれからも頑張ってくださいね！応援してます！(*ゝ｀ω・) (2019年8月25日 3時) (レス) id: 9386fcb447 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：飴 | 作成日時：2019年8月23日 12時
