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私が取ろうとした木刀はみすみんが木刀を投げたそれに巻き込まれる形で舞台の端の方に飛ばされていた
みすみんの顔を見ると挑発するように笑い
人差し指で私を指すとその指を2度くいっと曲げた
煽られた
｢1対1ね上等｣
邪魔をしそうな万里に蹴りをいれ
動かないようにしてから
笑顔のままのみすみんのもとに歩いていく
そのまま距離をつめていき
あと一歩でぶつかるという所で止まる
みすみんはこちらをじっと見て動かない
優しい笑顔でゆっくりと両手をみすみんの頬にあて
額同士をくっつける
それでもみすみんは動かなかった
｢大丈夫｣
ゆっくりと語りかけた
｢安心して顔は狙わないから｣
右手で思い切り腹部を殴りつける
流石みすみん、すごい反応の速さ
普通にいったら
私より動きが早いみすみんには逃げられる
だから､みすみんに逃げられないように､わざわざこんな回りくどいことをしたのにも関わらず
右手首をみすみんが掴んだせいで私の攻撃はみすみんに当たることはなかった
心の中で舌打ちをしているとみすみんに呼ばれた
｢A｣
えっ
その声に驚き距離を取ろうとするが掴まれていた右手のせいでそれは叶わなかった
｢みっみすみん？どうしたの？｣
｢ばんりとばっかりじゃなくて俺の相手もしてよ｣
低い声でニヤリと不敵に笑うのは本当にみすみんなんだろうか
この表情､声は演技してる時と全く同じ
私がいつも客席から見ていた
手に届かないと思っていた彼が目の前にいる
｢分かった｣
私の右手を掴むみすみんの手に左手を重ねながら答える
すると彼は不敵な笑みのまま｢ありがとう｣と言った
それからは私がずっと攻撃をし、みすみんがそれを防御するという状況が続いた
私の体力がなくなってきたあたりでようやく｢そこまで！｣と言う古市さんの声がした
古市さんの声で身体の力が一気に抜ける
張り詰めていた糸が切れるように足に力が入らなくなった
やばっ倒れる
目を硬く閉じ衝撃に耐える準備をしたがそれはこない
ゆっくりと目を開けると
両腕はみすみんに捕まえられていて
背後からは万里が寄りかかれるようにしてくれていた
｢A大丈夫〜？｣
｢おいしっかりしろよババア｣
心配そうに顔を覗いてくるみすみんと
嘲笑うように何やかんや助けてくれる万里
｢ごめん大丈夫､気抜けただけ｣
わざと万里に体重がかかるようにしながらみすみんの頭を撫で答える
後ろでふざけんなババア重え！と言ってる万里は無視だ
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ラビ(プロフ) - 藍羽 -awa-さん» 綴の作品と同列進行なので更新ペース遅くてすみません！コメと応援ありがとうございますがんばります！ (2018年9月24日 11時) (
レス) id: e4d1cbeb86 (このIDを非表示/違反報告)
藍羽 -awa-(プロフ) - はじめましてー！！ほんともうごめんなさい突然！私も三角だーいすきで！すごくすごく気に入りました！更新頑張ってくださいね！応援してますっ！ (2018年9月24日 1時) (レス) id: 9753f354a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ラビ | 作成日時：2017年11月5日 13時
