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「ふふ、可愛らしいあだ名ですね」
「ご両親はあの有名リストランテのオーナーとシェフ……なるほど、これは使えそうですね。女性がこのナイトレイブンカレッジに入学することは前代未聞……色々と困ったことがあればこの僕に相談してください。あなたの力になりますよ」
『でしたら転寮を希望します』
「……なんですって?」
力になる、と言ったはいいが、これから利用できそうなAの転寮を許すつもりはない。
なにより、新入生だというのに恐れることなく、自分の意思をハッキリと伝えるAのことをアズールは出会ったばかりだが気に入っていた。
「そうですね……それはあなたのこれからの頑張り次第、ということにしましょう」
『頑張り次第?』
「アズールは、モストロ・ラウンジってカフェやってんの。そこでペンギンちゃんがいーっぱい頑張ったらぁ……ご褒美にお願い叶えてくれるかもよ?」
『本当ですか? なんだか胡散臭いんですけど』
「ふ、ふふふ…っ! アズールは慈悲深いお方です。必ずAさんの願いを叶えてくれますよ」
アズールのことを胡散臭い、と言い放ったAがツボにハマったようで、ジェイドは口元を押さえて肩を震わせる。
「面白い人ですね。Aさん、あなたのような方を我がオクタヴィネルは歓迎しますよ。ふふ……面白くなりそうだ」
「「「ふふふふ………」」」
『え、その笑い方怖いんですけど……。ヒロイン2ちゃん……今頃何してるのかな……』
深い深い海の中にあるオクタヴィネル寮。
目の前に広がる海を見つめながら、Aはヒロイン2のことを考えていた。
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ここ(プロフ) - 蘭さん» 蘭さんコメントありがとうございます!お友達との作品を面白いと言っていただけてとても嬉しいですっ^ ^これからも楽しんでいただけるように頑張ります(*^_^*) (2021年7月8日 8時) (レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
蘭(プロフ) - やっぱり面白い!素敵な作品をありがとうございます!!他の作品と一緒に頑張ってくださいね! (2021年7月8日 0時) (レス) id: abaf78baee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ここ | 作成日時:2021年7月6日 14時