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『忘れ物はないかな』
同じ寮であるエースとデュースは授業が終わると早々に教室を出て行き、教室に1人残っていたヒロイン2は机の中に忘れ物がないかを確認していた。
ヒロイン2も帰り支度が整い、鞄を持って教室の扉に向かおうとすると
「オラァ! エースはどこだ! 隠し立てするとただじゃおかねーんだゾ!」
『グリム!』
勢いよくグリムが教室に飛び込んできた。
グリムの顔を見て目を輝かせるヒロイン2とは反対に、グリムは昼間のことを思い出したのかとてつもなく嫌そうな顔をしていた。
「ふな"っ、ヒロイン2!?」
「ここはヒロイン2ちゃんの教室だったんだね」
『ユウくん、こんにちは。どうかしたの?』
またモフモフされるのか、とヒロイン2から距離を取るグリムを気にする事なくユウは、「さっきぶり」と笑顔で手を振る。
「エースってヤツを探してるんだゾ。顔にハートが描いてある、もさもさ頭のヤツ!」
『エースならさっき寮に帰っていったけど』
「にゃに〜!? あの野郎やっぱり逃げやがったんだゾ! どっちに行ったかわかるか!?」
グリムがにゃに〜!? と叫ぶとユウにはヒロイン2の目が輝いたように見えた。
『グリム……今のにゃに〜って凄く可愛かったっ! ねえ、もう一回言って?』
「今はそんなことしてる場合じゃないんだゾ!」
「ヒロイン2ちゃん、あとで好きなだけグリムのこともふもふしていいから、エースがどっちの方向に行ったか教えてくれない?」
「ユウ!?」
『メインストリートをまっすぐ行った先の鏡舎だよ』
お前、オレ様を売る気か! と文句を言っているグリムを無視し、ヒロイン2はユウにエースが向かった場所を教える。
「ありがとう! ほら、グリム行くよっ」
『頑張ってね』
「待ってろ、エース、絶対に捕まえてやるんだゾ!」
教室を出て行く2人にヒロイン2は手を振る。
そこに、2人と入れ替わるように
『今凄い顔したユウくんとグリムと擦れ違ったんだけど、何かあった?』
ヒロイン2と帰る約束をしていたAがやってきた。
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ここ(プロフ) - 蘭さん» 蘭さんコメントありがとうございます!お友達との作品を面白いと言っていただけてとても嬉しいですっ^ ^これからも楽しんでいただけるように頑張ります(*^_^*) (2021年7月8日 8時) (レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
蘭(プロフ) - やっぱり面白い!素敵な作品をありがとうございます!!他の作品と一緒に頑張ってくださいね! (2021年7月8日 0時) (レス) id: abaf78baee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ここ | 作成日時:2021年7月6日 14時