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ハーツラビュル寮の鏡を通り抜け、鏡舎に現れたヒロイン2を見て、生徒たちは色めき立つ。
この学園で2人しかいない女の子。
可愛らしい顔立ちのヒロイン2にお近づきになりたそうに声をかけるタイミングを窺っていると
『あっ、ヒロイン2ちゃんっ』
オクタヴィネル寮の鏡から小柄な少女が現れ、ヒロイン2の背中に飛びついた。
『Aちゃんっ』
『おはよっ、昨日ぶりだね!』
『うん、おはよう。Aちゃん……あの後大丈夫だった?』
『あの後?』
『ほら、怖そうな人たちに連れていかれてたよね』
怖そうな人、怖そうな人……と考えるAをヒロイン2は上から下まで見る。
見たところどこも怪我はしていないようだ。
『あ、ジェイド先輩とフロイド先輩かな? 大丈夫だったよ。ねえ、学園まで一緒に行ってもいい?』
『もちろん。Aちゃんと一緒だと心強いよ』
『ヒロイン2ちゃんに手を出そうとする人がいたら私がやっつけるからね!』
にこっ、と太陽のように明るく笑いながら物騒なことを言うAにヒロイン2はくすりと笑った。
◇◆◇◆
『うわあ、凄い人だね。紙が全然見えない。ヒロイン2ちゃん、見える?』
『んっ……! っはあ、ダメ、背伸びしても見えそうにないよ』
クラス分けの紙が張り出してある場所にやってきたAとヒロイン2だが、背の高い男子生徒たちの背中や後頭部しか見ることが出来ていなかった。
Aもぴょんぴょん、と飛び跳ねてみたり、ヒロイン2も背伸びをしてみたりするが、全く意味がない。
『こうなったらこの中に飛び込んで……』
「やめておきなさい。アンタみたいな小さいのがこの中に入ったら一瞬で揉みくちゃにされるわよ」
『わあ……綺麗な人……』
人山の中に飛び込もうとするAの首根っこを掴み、引き止めた生徒を見たヒロイン2はその生徒の美しさに驚く。
ヒロイン2はその生徒に見覚えがあった。
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ここ(プロフ) - 蘭さん» 蘭さんコメントありがとうございます!お友達との作品を面白いと言っていただけてとても嬉しいですっ^ ^これからも楽しんでいただけるように頑張ります(*^_^*) (2021年7月8日 8時) (レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
蘭(プロフ) - やっぱり面白い!素敵な作品をありがとうございます!!他の作品と一緒に頑張ってくださいね! (2021年7月8日 0時) (レス) id: abaf78baee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ここ | 作成日時:2021年7月6日 14時