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4話 ページ6






やってきた、練習試合。


脱“王様”をした影山を見て、及川はどう思うんだろう。



矢「斉藤さんっ」



矢巾があげたトスを打つ。


俺は試合に出るし、アップも念入りに。


ネットの向こうに叩きつけられたボールは、1,2回跳ねて入口の方に転がった。


取りに行こうと入口へ向かうと、なんだか黒い集団がいた。



 『へぇ、あれが烏野か』



見た感じ、タッパがある奴が一人。俺よりデケェ。


対照的にチビが一人いるが、リベロではなさそうだ。


どんなチームなんだろうか、と眺めていると、監督から呼ばれる。



監「これがうちの即戦力の斉藤だ。ヒョロっこいからって舐めてるといかんぞ」


 『ちょ、ハードルあげないでくださいよ…』



まぁ、監督から期待されるっていうのは悪い気分ではない。


現状、及川は病院に行っていて不在だし、俺のサーブに懸っているのも頷ける。



 『…俺、弱くはないんで 気を付けてくださいね』



口角をクイッと上げてそう言うと、相手側の坊主がこめかみに青筋を浮き上がらせた。



田「俺達だって弱くはねぇっすよ!なんてったってこっちには こいつが…」


菅「__あれ?日向は?」


『…あ、菅原』



困った顔の、彼。


影山が入ったと教えてくれた友人だ。


前に市民体育館で会ったのをきっかけに、メールで話す仲になっていた。



菅「え、齋藤!?ひさしぶりだなー」


『おう。今日はよろしくな』


澤「知り合いなのか。…主将の澤村だ。よろしく」


 『おう、齋藤だ よろしくな』



主将と握手を交わす。大きい手。



 『父さんみてぇだな』


澤「…よく言われる」





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作者名:Lie麦マFin | 作成日時:2019年6月8日 16時

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