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8話 ページ8
赤で染まる地面、自分の血ではないのに一気に血の気が引いた。
｢ドラケン君！｣
先程見えたもう1人がやっとドラケンの元に辿り着き彼の名前を叫ぶ。
自分より大きな体を背負い歩く彼をどこか他人事のように見ていたA。
｢A！ドラケン！！｣
その時響いた大好きな声に我に返った。
ドラケンを守ろうとしている彼を守らなければ、
また救えなくなる
痛む足を無視して彼の周りの不良共を蹴り飛ばし投げ飛ばしていく。
乱闘場所から少し離れたところまで行き、エマたちと合流した。
『ごめんエマｯわたしのせいで、私を庇ｯてドラケﾝく、が』
｢大丈夫だ…こんなかすり傷、(ｹﾞﾎｯ急所ははずせたしな…｣
ジャージの上を脱ぎ直接圧迫止血法を試みるが出血量が多すぎる、布が足りない、雨で体温が奪われる…駄目だ！絶対死なせちゃダメなんだｯ
((｢ケンちゃん…あいしてるｯ……ねぇ…ケンちゃんは…？…もう会えないのｯ…？会いたいよ…｣))
エマにあんな顔二度とさせたくない！！
｢あれあれぇ〜！？死んでねーじゃん！ドラケンちゃん｣
さっきの刃物の男とその取り巻きが現れた。
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作者名：らいあ | 作成日時：2021年10月18日 17時
