同学年だけど兄妹です【東京卍リベンジャーズ】 (ページ1)

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1話ページ1

いつも報せは突然だ

そして、いつも遅れてやってくる

『エマが死んだ？』

呼吸ができなかった手足が冷たくなって脳がクラクラ揺れる感じがした。

視界はちゃんとしているのに思考がボーッとしてオウム返しするのが精一杯だった。

＿＿＿＿初めて参列した葬儀は両親のものだった。
その時、親戚の人から戴いた数珠は今の家にお世話になる時にどこかに仕舞い込んでしまっていた。

前回やっとの思いで見つけ出したそれは、皮肉なことに今回はすぐに出せる場所にあった。

棺の中をみて、意外と福耳だったんだって
ずっと傍にいたのに気付かなかったって客観的に考えようとしてた。

なんで死んでしまったのか、
どこで死んでしまったのか知らない
今回も誰にも自分から聞けないからしょうがない

また、だ
また私は何も知らない、知ろうともできない

大切な人達に何があったのか、どうして死ななければいけなかったのか

ただ、目の前の死を受け入れることに必死だった

胸の辺りがぽっかりと空いてしまったような寂しさと苦しさをどう誤魔化そうかと必死だった＿＿＿＿

そんなことを振り返りながら下を見下ろす。

煌びやかな街の灯りがボヤけて見えた。

向こう側のが幸せかな、圭介もいてエマとドラケン君もいる
冷たい風が頬を撫でるのを感じながらその灯りに近付いた。

市民の悲鳴に紛れて聞こえたのはエマと圭介の怒鳴り声だった＿＿＿＿