Mission.104 ページ4
湧｢…颯太｣
"自己嫌悪"、今の私にピッタリの言葉が見つかった
湧さんが内村さんの頭に手を伸ばして
久しく仲間が死んでいなかったから、
俺たちに近しい人達が死ぬかもなんてこと本当に久しぶりだったから、と
そういうようなことを言い続けては
内村さんの目から溢れる涙をガーゼだらけの手で拭う
全部自分の判断で動いたのに
皆が何か罪悪感を感じる必要は無いのに
皆が皆、何かしらに謝ってる
…なんの呪縛が、彼らを苦しめてるのかも知らずに
私はのうのうとここで幸せを感じていて
ただ自分の復讐の為に、敵討ちのために必死になって
自分が嫌になる
湧｢…傷、痛む？｣
『え？』
湧｢顔暗いからさ、大丈夫？｣
『私よりも湧さんが、』
安｢……俺はどっちも心配だよ、(笑)｣
平｢っ、あじ！｣
安｢俺前もこうだったよね…ひらつと一緒に、(笑)｣
湧さんの隣のベッドで眠っていた安嶋さんが
いつの間にか目を開けて、私と湧さんを笑って見ていた
安｢2人とも、大丈夫？｣
皇｢…大丈夫？はこっちのセリフだよ(笑)｣
安｢…皇輝、達？なんで、？？｣
北｢途中で援護の指令が来て俺らも参加してたの｣
皇輝さんは"全員重傷なの！何日寝たと思ってんの！"
と、全然痛くない拳を私たちの頭に1発ずつ落とす
『そんなに私寝てました？』
青｢実は一日半以上寝てた(笑)｣
『え、うそ、』
深｢嘘じゃないよ、湧くんと安嶋くんはほぼ丸2日笑｣
湧｢うっわ嘘だろ、(笑)｣
安｢えぇ、ごめん、(笑)｣
そんなに時間が経ってたなんて
運び込まれた直後に嗅いだであろう消毒液の匂いは、今さっき嗅いだように感じるのに
織｢…Aちゃん｣
『？はい、』
織｢檜山は大丈夫だよ｣
車椅子に座る私に目線を合わせるようにしゃがんで
織山さんはじっと私の目を見つめた
何か不思議な力があるように引き込まれる綺麗な黒い目は、少しも揺らぐことなく私を射抜く
織｢檜山はね、大切な人を置いて死んだりしない
俺達もこれまでたくさん檜山に助けられたけど
俺たちのことも、Aちゃんのことも
檜山は絶対置いて行ったりしないから｣
"起きるの、皆で待ってよう"
初めて見た織山さんの柔らかい表情は
更に私を引き込んで、心の傷を癒す
それでも、そんな綺麗な表情を見ても
心に染み付いた罪悪感は、少しも薄まらないで残ってる
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藍兎(プロフ) - 完結お疲れ様です！！毎回ハラハラドキドキして楽しく読ませて頂きました！その後も気になる所ですがこの作品に出会えてとても幸せでした！ (12月13日 3時) (
レス) @page42 id: 97c0ee90cb (このIDを非表示/違反報告)
j(プロフ) - 一気見してしまいました！続きが気になります。。。更新楽しみにしています！ (8月15日 10時) (レス) @page34 id: 4ac568a835 (このIDを非表示/違反報告)
ふーか - 続きがすごく気になります！！更新待ってます‼︎ (2023年3月14日 22時) (レス) @page30 id: 0fdc87e010 (このIDを非表示/違反報告)
りゆ(プロフ) - 更新待ってました！！何回も初めから読み直しています笑。続きも楽しみにしています！！！ (2022年9月2日 20時) (レス) @page21 id: f586278c85 (このIDを非表示/違反報告)
ピンキーレンジャー(プロフ) - 本当に更新めちゃくちゃ待ってました！！！何度1話から物語を読み返していることか…とこのコメントを書いている今も全て読み返した直後です笑続き楽しみにしています！！！！ (2022年6月13日 13時) (レス) @page18 id: 883b5980f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りーべ | 作成日時：2021年11月28日 23時
