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▼*Yuka Side ページ39

____"お前の番だぞ"


そう声をかけた彼は、
Aの髪の毛を掴んでは上に上げた

込み上げてきた怒りに、
足が前へと出ようとしたものの、
視界の端で捉えた動いた影の手を握った


紀章「邪魔すんな…!」


彼女に手を出されている状況により、
目が普段よりもきつくなっている
…それに言葉が刺々しいッ!!!
ハートが傷ついたんだけど((

てか、行ったら行ったで問題が起こりますけど!?


A「…_____________」


普段よりも低い声で、
一気に空気がピリピリとし始めた


A「"天才"様に、叶う訳ないだろ…
そんなの、俺が一番知ってる
のに、自分をそうやって売り込んでいく根性、
本当凄いと思うよ

"天才"様に勝てる方法なんて、
一般人からすれば、努力しか勝てっこない
………先人の発明家は、言った

"天才は、1%の閃きと99%の努力"と

本当に、先天性による天才に勝つなら、
後天性の天才になるしかない
俺たちは努力をするしか、勝つ方法は無い」


動きは無い
ただ、淡々と述べているだけ…
でも、その言葉はとても重苦しかった


A「俺じゃ、勝てないよ
"俺たち"じゃないとさ」

「はぁ?
また言い始めんのか、"2人がいれば最強伝説"だっけか?」


嘲笑う彼に、物凄く私自身も腹が立ってくる
でも、それに対して、何も突っ込まなく、
髪の毛を掴まれている手を思い切り振り払った


A「…俺の優秀な原石たちの悪口を言う訳?」


Aの顔はよく見えなかった
後ろ姿しか見えないけど、
何となくわかった

これは、Aじゃない___________


A「無能の虫けらが?」


明らかに、オーディションのキャラだ
Aは彼をずっと"天才"と言い続けている
だから、ちょっとやそっとじゃ"無能"とは言わない


A「笑えるよ、一人で目立ってそれが嬉しいなんてさ…
他の仲間も居るっていうのに、僕のことしか眼中になくて
"グループを辞めて、俺と組め"?
甚だ愚問だな」


そう言って、上から見下すように少し顔を上げる


A「俺のグループ、個性豊かだからさ
それぞれを引き出すのは大変なんだ、曲を作っていてもそう思うし
でも、お前"だけ"のチームに俺たちは負けやしない

『…………見てろよ、クソ野郎』


『俺たちの実力っつーモンを見せやる』」


Aはもう口を閉じ、
審査員は"終了です、お疲れ様でした"と言って外に出た
残された受験者たちは思うがままに行動してたものの、
私も紀章さんも動けなかった

▽*Yuka Side→←▽



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設定タグ:谷山紀章 , KISHOW , 男性声優
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作者名:奏人(タクト) | 作者ホームページ:https://twitter.com/Takuto_Se  
作成日時:2019年9月17日 22時

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