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『でもいつか…何かの手違いだったとしても一緒にステージに立てたらと思って私必死に練習したんだよ？誰も教えてくれないからYouTube見たり歌番組とか見て覚えたんだよ！』
凄いでしょ？とAは笑顔をみせたが俺達は笑えるはずもなかった
Aは全て知っていて何も出来ない俺達をどう思ってた？
こんな情けない兄達をどう思ってた？
そんな小さい体で…たった一人っきりで…
どれだけの物を背負い
どれだけ傷つき
どれだけ泣いてきたんだ
どれだけ俺達の可愛い妹は悲しい現実に抗い耐えてきたのか？
Aは俺達と一緒にステージに上がる日を夢いてみて必死に現実に抗っていたというのに
俺達はなんだ?
何かひとつでもAのためにしたことがあったか？
聞かされた事実の罪悪感を消すために大事に扱ってきただけではないか
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作者名：りり | 作成日時：2020年1月18日 2時
