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｢シャオロンやん、おかえりー｣
｢おん、ただいま｣
｢なんか不機嫌やん？飯食わしたろか？｣
｢ダイジョウブデス…｣
昼に起きてイライラしながら報告を済ませた
グルッペンにも｢機嫌が悪いな｣て言われたけど、そんなに顔に出てるんやろか
｢いいやん、俺昨日消化不良やねん｣
｢聞いたで。食害祭りにトマト乱入事件やろ｣
｢もうちょっとでA潰せたのに…｣
A、という名前に舌打ちが漏れた
それに反応したゾムが俺を覗き込む
｢Aと何かあったんか？｣
｢いや、別に｣
｢お前やろ、Aと森行ったん｣
ワントーン低い声
少々殺気の滲んでいると感じるのはきっと気のせいじゃない
｢朝飯ん時、Aから血と火薬の匂いした。お前からもしてんで。俺の知らん間に、お前ら何してたん｣
味方最大の脅威とはよく言ったもので、俺は今身の危険を感じている
返答によっては殺す、と言外に含ませる目付き
待って、なんでこいつこんな怒ってんの
｢…喧嘩売られたから、買っただけや｣
｢Aが？シャオロンに？｣
嘘やろ、と信じひんゾムに事のあらましを説明した
すると殺意よりも呆れを表して、｢いや、お前が喧嘩売ったやろ。それは。｣と言われる
｢なんでやねん！？あいつやろ！｣
｢そもそもお前がA騙して連れ出したんやろ？バレてたけど｣
｢そ、やけどさぁ…｣
｢で、どっち勝ったん？｣
｢……俺、銃しかなかったし。シャベル持っとらんかったし｣
｢負けてんな。さすがA、近接でシャオロンに勝つとかやるやん｣
｢次絶対勝つし！！｣
｢シャベル付きシャオロンでも森ん中やったらわからんで？あーゆーとこは平地で闘う軍兵さんとはちゃう、
否定できひんのがより一層腹立たしい
俺が発砲すると同時に目の前から人の気配が消え、気付いた時には首筋に短剣があてられていた
背後には息が上がってもいないA
木陰に入ったとこまでは目で追えたけど、いつの間に後ろを取られたのかわからなかった
つまり俺は、駆け引きでも戦闘でも、新人女幹部に負けたのだ
｢あー、イライラする！！｣
｢そんな嫌いか？Aのこと｣
｢嫌い…ではない｣
そう、嫌いなわけじゃない
めっちゃ美人やし、有能やし、何よりロボロを助けてくれた
あいつが記憶を消される直前で彼女が助けたと聞いた時は、心の底から感謝した
ただどうしても自分で、ここに来た理由を確かめたかった。
そしたら地雷を踏み抜かれたのだ
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亀丸(プロフ) - この小説に惚れて貴方様の前作も見てきました…テンポがよく一晩で読み切ってしまうほど面白かったです。今作はハッカーの話ということでこれまたダークな感じが見え隠れしていてとても楽しいです。今後の活動も応援しております (2019年11月7日 23時) (
レス) id: 072776d0d0 (このIDを非表示/違反報告)
カオル - 性癖ドストライク (2019年11月7日 0時) (レス) id: 251e5ea021 (このIDを非表示/違反報告)
遊 - めっちゃすきです！！いやもうこの小説に出たいくらい！！！(何言ってんだこいつ)もう、いや、もう！ほんとすきです！これからも頑張ってください！！！！ (2019年11月6日 22時) (レス) id: 49b5a0c72b (このIDを非表示/違反報告)
ゴミ箱には夢と希望が詰まってる。 - wrwrdさんの話を漁っていて面白そうだなーと思い見ました。そしたら、おぉーすげぇとなり。メンバーの紹介文で笑いました。面白くてすきです。最新頑張ってください。 (2019年11月6日 20時) (レス) id: 569861b1cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レック | 作成日時：2019年11月4日 18時
