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パンパン、と手の平を叩き合わせる音が2回
卓に付いた人間の顔は、私を除いて皆真っ青
冷や汗を垂らし、ガクガクと震えている
手を鳴らした合図で、扉が大きく開いた
そこから運ばれてくるのは大量の料理
合図を出した本人が声高らかに宣言する
｢ゾムゾムだいかんしゃさ〜い！！！！｣
画して、俗に言う食害祭りが始まった
数分前、新しくできた自室で机に向かっていた時
この部屋に近付く人の気配
仕事禁止令を出した総統か、様子を見に来た書記長か、しんぺい先生か
誰であっても見つかれば何か言われることに変わりはないので急いで書類を片付ける
しかし近付いた気配は意外な人物で、部屋の扉を開けた
『何のご用ですか…特殊部隊長』
｢うーん、一応気配消して来てんけどなぁ。まああの程度じゃバレるか。｣
『気配消して来ないでください』
｢だって皆逃げんねんもん。Aは逃げんかったけど｣
『逃げないといけなかったんですか』
｢いーや？さ、行こか｣
『もうすぐ夕飯の時間では？』
｢せやで。だから食堂行くねん｣
要領を得ない
夕飯にはまだ少し早いし、私はともかく皆さんは逃げることなんてしないだろう
彼は私の腕を引いて上機嫌に歩いていく
食堂に着けば、私より先に連行されたらしき幹部数名の姿があった
｢A…｣
｢A！なんで来た！お前やったら逃げれたやろ！｣
｢ゾムやめろ！Aまでやる気か！？｣
｢犠牲は僕らだけで充分やろ！？｣
｢Aちゃんには無理だって｣
｢Aさん逃げて…超逃げて…｣
何やら唯ならぬ雰囲気だ
悪役に捕らえられた仲間を助けに来た愚か者のような扱い
何？拷問でもされるの？食堂で？
『あの、皆さん何を、』
｢さぁーA！席着こな！Aは初参加やし怪我してるから俺の横や！しゃーなしやで？｣
｢あかん、Aさんにもとうとう食害の魔の手が…｣
その一言で察した
“食害”、ロボロさんから聞いていたし、度々視界の端で行われているのを見たことがある
逃げ出す暇もなく、彼は手を打ち合わせた
｢ゾムゾムだいかんしゃさ〜い！！！！｣
テーブルに続々と料理が並べられていく
書記長、コネシマさん、空軍総監、ショッピさん、ロボロさん、ひとらんさん、チーノさん、私の8人だけのはずだが、ここにある料理は明らかに人数分より多い
『特殊部隊長、私はあなたに感謝される覚えがありませんので失礼します』
｢だいじょぶだいじょぶ！感謝しとーから！｣
なるほど、聞く耳はないようだ
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亀丸(プロフ) - この小説に惚れて貴方様の前作も見てきました…テンポがよく一晩で読み切ってしまうほど面白かったです。今作はハッカーの話ということでこれまたダークな感じが見え隠れしていてとても楽しいです。今後の活動も応援しております (2019年11月7日 23時) (
レス) id: 072776d0d0 (このIDを非表示/違反報告)
カオル - 性癖ドストライク (2019年11月7日 0時) (レス) id: 251e5ea021 (このIDを非表示/違反報告)
遊 - めっちゃすきです！！いやもうこの小説に出たいくらい！！！(何言ってんだこいつ)もう、いや、もう！ほんとすきです！これからも頑張ってください！！！！ (2019年11月6日 22時) (レス) id: 49b5a0c72b (このIDを非表示/違反報告)
ゴミ箱には夢と希望が詰まってる。 - wrwrdさんの話を漁っていて面白そうだなーと思い見ました。そしたら、おぉーすげぇとなり。メンバーの紹介文で笑いました。面白くてすきです。最新頑張ってください。 (2019年11月6日 20時) (レス) id: 569861b1cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レック | 作成日時：2019年11月4日 18時
