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｢んじゃ、とりあえず2週間は安静にね｣
すれ違いざま、｢あんま虐めんなよ｣と言い残してペ神が部屋を出る
ロボロが攫われ、Aが負傷してから丸一日
肩以外に深い傷はないのでAは部屋に戻され、俺はそこを訪ねていた
『…何の御用ですか、総統』
｢見舞いに来ただけだが｣
『なら外に居るトントンさんも呼んだらどうです？』
｢俺はお前と2人で話がしたい｣
見つめ合う、なんて甘いもんじゃない
睨み合いに近い視線の衝突は、部屋の温度を低下させるのではと思えるほど冷たいものだ
｢聞かてもらおうか。なぜ単独行動したのかを｣
『一刻を争う事態だと判断したからです』
｢インカムを切っていたのは？｣
『日頃からうるさいものですから。』
｢…。だが実際、お前は単騎突入し1人では帰還出来ない状況に陥っている。ロボロもシャオロンの到着が遅ければ危うかったぞ｣
『外に敵が残っていたのは私の確認不足でした。申し訳ありません』
舌打ちが漏れた
｢お前のその、自己への無関心が気に食わん｣
Aの行動要因はロボロにあった
利的な彼女なら、まず俺たちに知らせ、自分だけ突っ込むなんて真似はしないはずだ
それを上回る焦り。ロボロを無事に救出するという意思が大きく働いたことに、俺は感嘆と嫉妬を感じる。
こいつの中で優先事項の入れ替わりがあったのだ。仲間を重んじる意識、これは、Aの成長と言って相違ない。
しかしロボロという仲間の優先順位が上がったにも関わらず、自身の優先順位は低いままだった
最上位のハッキングの為ならば、健康など視界の端にも入らない。そんな生活をしていることは幹部全員が知っている。
｢1人で突っ込んで、生きて帰れると思っていたのか？｣
この問いにAは、無表情で首を傾げるのだ
『その必要が？』
死にたいわけじゃない。だが、生きたいわけでもない。目的の為なら自身の安全は議場にもあがらない。そこが、大変気に入らない
全身のあちこちにガーゼや包帯が巻かれ、右肩には固定具が嵌められた痛々しい姿
｢俺が与える以外のものを、お前が身体に刻むことは許さん｣
『…あまりに身勝手では？』
｢お前は俺のものだ。勝手な行動は慎んでもらおうか｣
そこまで言ってハッとする
まだ言うべきではなかった
もっと俺に依存させて、どろどろに溶かしてから、
『総統』
この時のAは、今まで見た中で最も虚ろな瞳をしていたと思う
『あなたが、私の“中身”になってくれるんですか？』
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亀丸(プロフ) - この小説に惚れて貴方様の前作も見てきました…テンポがよく一晩で読み切ってしまうほど面白かったです。今作はハッカーの話ということでこれまたダークな感じが見え隠れしていてとても楽しいです。今後の活動も応援しております (2019年11月7日 23時) (
レス) id: 072776d0d0 (このIDを非表示/違反報告)
カオル - 性癖ドストライク (2019年11月7日 0時) (レス) id: 251e5ea021 (このIDを非表示/違反報告)
遊 - めっちゃすきです！！いやもうこの小説に出たいくらい！！！(何言ってんだこいつ)もう、いや、もう！ほんとすきです！これからも頑張ってください！！！！ (2019年11月6日 22時) (レス) id: 49b5a0c72b (このIDを非表示/違反報告)
ゴミ箱には夢と希望が詰まってる。 - wrwrdさんの話を漁っていて面白そうだなーと思い見ました。そしたら、おぉーすげぇとなり。メンバーの紹介文で笑いました。面白くてすきです。最新頑張ってください。 (2019年11月6日 20時) (レス) id: 569861b1cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レック | 作成日時：2019年11月4日 18時
