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｢ショッピくん、セキュリティルームまで来てもらってええ？｣
｢了解す｣
インカムを切って、彼の到着を待つ
その間も隣のAは、目を充血させてモニターを見ていた
｢A…、そろそろペ神かトントンに強制就寝されられんで？｣
『遠慮しときます』
｢お前…部屋でもなんか作業しとるやろ。ちゃんと寝てるか？目真っ赤っかや｣
『体に支障が出ない程度には寝てますよ。作業効率落としたくないので。』
｢部屋で何しとん？｣
『プロテクト解除の作戦考えてるんですよ』
見ます？と少し得意気に紙を渡される
書かれていたのは攻略中のシステムの特徴、守りが固いところ、弱いところ、命令式のクセなど、戦争の作戦立案書のような出来だ
Aは画面の中で戦争をしてたんか
仕事熱心やけど、あんまり、それだけになってほしくない
『ベディノンにはだいぶ優れたプログラマーがいるみたいです。次から次へとウイルスが弾かれますよ』
｢そんな満面の笑みで言われても｣
『こんな楽しめると思わなかったんです。総統のスカウトに乗ってよかった…』
恍惚とした表情でEnterを押す
モニターにはウイルスの転送画面が表示された
0%から100%にすすむメーターを見ながら、相手のプログラマーに同情する。流石に俺みたいに1人じゃないやろうけど、こいつの送り付けてくるウイルス群は悪夢みたいや。
｢ロボロさん、お疲れっす｣
｢あ、ごめんなショッピ君。わざわざ呼び出して。頼まれてたやつ、まだ皆に発表できるほどじゃないけど途中経過見てもらおうと思って｣
｢ああ…、ありがとうございます。｣
ショッピ君は今日もう仕事残っていないはず
俺は立ち上がって扉へ向かった
｢え？どこいくんすか｣
｢その件は俺よりAの方が詳しいから、本人からしてもらってや。俺ちょっと用あんねん｣
｢ちょ、ロボロさん！｣
『……めんどくさ…』
｢ほんなら宜しくな〜｣
2人の不満気な声を気に止めることなく、そのまま城外へ出た
無理矢理2人で話すように仕向けたあの場は冷えきった空気なんやろうけど、目の前の夕陽は燃えるように真っ赤
こういう日はゾムが城の屋根上に登ってたりする
｢確かに、この辺人通り少ないな…｣
足を運んだのはAが調べた人攫いの拠点の中で、1番近い所
城下町からほど近いはずなのに、どこか寒々しい風が吹き嫌な静けさがあたりを満たす
夕陽で伸びた影は不気味で、一層不安を煽った
｢帰ろ。晩飯やし｣
踵を返した瞬間、息が詰まって視界が暗転した
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亀丸(プロフ) - この小説に惚れて貴方様の前作も見てきました…テンポがよく一晩で読み切ってしまうほど面白かったです。今作はハッカーの話ということでこれまたダークな感じが見え隠れしていてとても楽しいです。今後の活動も応援しております (2019年11月7日 23時) (
レス) id: 072776d0d0 (このIDを非表示/違反報告)
カオル - 性癖ドストライク (2019年11月7日 0時) (レス) id: 251e5ea021 (このIDを非表示/違反報告)
遊 - めっちゃすきです！！いやもうこの小説に出たいくらい！！！(何言ってんだこいつ)もう、いや、もう！ほんとすきです！これからも頑張ってください！！！！ (2019年11月6日 22時) (レス) id: 49b5a0c72b (このIDを非表示/違反報告)
ゴミ箱には夢と希望が詰まってる。 - wrwrdさんの話を漁っていて面白そうだなーと思い見ました。そしたら、おぉーすげぇとなり。メンバーの紹介文で笑いました。面白くてすきです。最新頑張ってください。 (2019年11月6日 20時) (レス) id: 569861b1cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レック | 作成日時：2019年11月4日 18時
