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｢そういえばAちゃんって、料理できる？｣
『まあ、一応は…。スイーツも料理の範疇ですし』
｢じゃあさ、明日の朝ごはん作ってくれない？｣
『作れなくはない、ですけど、コックさんに頼んだ方が絶対美味しいですよ？普通のご飯しか作れないですし』
｢いいの。Aちゃんの料理が食べたいから｣
嬉しそうに喜ぶひとらん。勿論周りのやつが黙ってるわけもなくて
｢え、Aちゃんの手料理！？俺も食べたい！！｣
｢A俺にも作ってくれ！！｣
｢あー、自分も食べたいっす｣
｢…俺も｣
手を上げればAちゃんは戸惑いながらも承諾の返事をくれる
多分コネシマあたりがゾムと大先生に自慢して、それがグルッペンに伝わって、結局彼女は全員分作ることになるだろう
普段なら少しは遠慮するけど、明日の朝だけは許したって欲しい。だって、みんなで普通の朝を迎えられるのは明日が最後やから。
明後日の取引で、確実に何かが変わってしまう
そんな予感がする
グルッペンとAちゃんと、お姉さんが無事に帰って来れれば1番いい。お姉さんが還ってきて、戦争が終わったら、Aちゃんの生活が俺らからちょっと離れてしまうかもしれないのは寂しいけど仕方ない。でもきっと幹部を辞めるとは言わないはず。また一緒に、今よりもっと素直に笑えるAちゃんと過ごせるはず。
なのに、どうしても嫌な予感がしてならない。
｢シャオロンー？行くでー！｣
｢お、おう！！｣
その予感を振り切るように、夕飯へ向かう皆のもとへ駆け寄った
｢えーなにそれズルいー僕もAちゃんの手料理食べたいわぁ｣
｢A！俺の分も作ってくれるよな！？｣
｢Aの手料理！？おいA！俺にも作ってくれ！｣
｢俺も食べたいめう〜｣
｢すまんAちゃん、俺もええか？｣
｢皆さんの分作るならついでに私も…｣
｢じゃあ俺も食べたいなー｣
案の定、夕飯を食べながら自慢したコネシマのせいでAちゃんは全員分作ることになった
ひとらんの野菜を使うらしいから、それは絶対美味しいやつ
大先生を煽ろうとそちらを向くと、珍しくあいつの手には絆創膏が貼られていた。よく見るとエミさんも同じように絆創膏を貼っている
…ああ、あいつらも今日準備しててんな。ロボロも訓練場おったし。
ほんまAちゃんの事となると、ここにいるやつらは気合いの入り方が違う
今日は煽らんといたろうとフォークを握り直すと、自分も擦りむいた傷がズキッと傷んだ
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まち(プロフ) - 初めまして、1話したのかと目から読ませていただき、完結までお疲れ様でした。とても素敵な作品に出逢えたこと、心から嬉しく思います。素敵な作品をありがとうございました。 (2020年7月30日 3時) (
レス) id: 9b1209b0b8 (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - こんにちは！あまりの面白さに思わず一気読みしてしまうほどでした!!!!!!!こんなに幸せで素敵なお話を読めてとても嬉しいです！ありがとうございます！ (2020年3月11日 14時) (レス) id: c0349a147b (このIDを非表示/違反報告)
カラ - とても面白かったです。久しぶりに夢中になって読みました。素敵な作品をありがとうございます！ (2020年2月5日 20時) (レス) id: 4407d2bed4 (このIDを非表示/違反報告)
1 - あれ？HappyENDって、こんなに泣けるもんだったっけ？ って、半泣きで最後まで読ませて頂きました。とても良い作品でした。 (2020年1月11日 17時) (レス) id: 3bc86cc6f5 (このIDを非表示/違反報告)
レック(プロフ) - すみれいんさん» 度々感想の方お聞かせ頂きありがとうございます！何度も楽しんでいただけているようで本当に嬉しいです。先の展開を知らないと気付かない伏線もたくさんはっておりますので、是非また、新しい笑顔をお見せいただけたらなぁと思います。 (2020年1月9日 9時) (レス) id: a402dc079e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レック | 作成日時：2019年9月13日 0時
