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グルッペンのほぼ確信に近い推察を聞きながら、俺たちは森を走った
あの時の決意はなんだったのか、必ず彼女を守ると、そう誓ったのに。
また彼女に守られた、大切なその身を犠牲にして
正直100人規模の奇襲部隊で俺の隊が敗れるとは思わない。ただ、俺たちが全員動けなくなっていたら話は別だ。兵士たちは動揺するだろうし、奇襲部隊は勢いづく。何より、奇襲を退けたとしても国の運営が成り立たない。そうなればこの国は終わりだ。
｢嫌な予感はしとってん｣
フードをよりいっそう深く被り誰よりも早く木の上を駆けるゾムは、唸る様に呟いた
｢俺がおらん間にAがおかしなって、ペ神もおらんようなるとかタイミング良すぎやろ｣
確かに、守備隊は城を守ると言っても外敵からを想定しているので城内の裏切り者は見つけられない。
城の中で不審な動きをする人間や侵入者を消すのは、ダクトを自由自在に動き回り神出鬼没で相手の虚を突くゾムの管轄で、そんな彼がいなければ裏切り者は動きやすくなるのは当然だった。
ペ神がいなければ、時間との勝負とも言える毒の治療もできないだろう
まんまと敵にのせられた。
Aちゃんが珈琲とマカロンを出すことを覗いては。
恐らく彼女はこのまま、俺たちのもとを去ろうとしている
Aちゃんがお姉さんを助ける頃には、俺たちが生きていることも敵に伝わり、彼女はまた拷問か、もっと酷い目にあうだろう
お姉さんを助けた彼女はきっと逃げない、俺たちがお姉さんを保護するのを知っているから。自分が時間を稼がなければ、お姉さんが逃げきれないのを知っているから。
賢く優しく、勇気があるAちゃん
だけど、そんな自己犠牲、俺たちは認めない。
地面を駆ける足が土を蹴り上げ、白の軍服に付着する
そんなことは気に止めず、俺は刀に手をかけた
−−−−−−−−−−−−−−−
作者です。
参考までに、お姉さんからの手紙は19話、本のタイトルのくだりは20話をご覧下さい。
拷問官のセリフは23話・36話の時点では伏字になっております。
時系列がグチャグチャのまま書き進めておりますが、この後は時間軸に沿って進んでいく予定です。読み辛い文章で申し訳ありません、ご質問があればコメントで答えられる範囲で答えさせて頂こうと思っております。
日付は計算しながら書いていますがもしかしたらガバっているかもしれません、もし見つけられましたらご一報頂けると幸いです。
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フェルト - 伏線回収が神！うらつくで稀に見るほんとうの鬼才のお方ですね！最高です！ (2019年9月14日 10時) (
レス) id: 00cb91440a (このIDを非表示/違反報告)
RaZu@らず(プロフ) - 伏線回収が…！ありがとうございます、わかりやすいです…これからも更新楽しみに待っております！ (2019年9月6日 19時) (レス) id: a4ef94e121 (このIDを非表示/違反報告)
ぴの子(プロフ) - 前作からの伏線がどんどん回収されてくのドキドキします…これからも更新楽しみにしております。 (2019年8月31日 7時) (レス) id: 54ffec1f7f (このIDを非表示/違反報告)
RaZu@らず(プロフ) - 嫉妬する総統さまが…!!!最高です……!!!!!!ありがとうございます…!!!!!!!!!!!! (2019年8月27日 15時) (レス) id: a4ef94e121 (このIDを非表示/違反報告)
琉兎(プロフ) - 主ちゃん可愛すぎっ！惚れてまう！！続きが気になるんじゃぁ！！！更新頑張って下さい、楽しみにしてます！！ (2019年8月24日 17時) (レス) id: 3584f7d8aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レック | 作成日時：2019年8月18日 3時
