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｢グルさん、Aちゃんおるー？｣
ノックをしてから部屋に入ってきたトントン
やはりノックは人類最大の発明の1つだ
｢ああ、そこにいるぞ｣
首輪を付けてから動かなくなったAを目で指す
一瞬視線をやり、顔を赤くして逸らし、それからもう一度目を見開いてAを見た
｢えぇっ！？あれは付けん言うてたやん！！いくらなんでも可哀想やろ！｣
｢よく似合っているだろう？やはり飼い猫には首輪をつけなければダメだな｣
｢人の話聞けや……｣
ちゃっかり見て興奮しているやつに言われたくないな。トントンが盗るとは思っていないが、午前中の復讐を果たしたような気持ちになり優越感に浸る
『トントン様、私に何か御用ですか？』
大人しくしていたAが声をかける。心なしか目が死んでいる気がするが
｢ああ、あのさっき手伝ってもらった書類の中にさ、新しいメイドさんの書類なかった？置いてたと思ってたとこにないんやけど…｣
『メイドさんですか…？いえ、見てません』
｢あれ、ほんま？おかしいな、どこいったんやろ｣
｢トントン、お前いつの間に直視して話せるようになったんだ｣
｢…さっきまで同じ部屋にいましたからねぇ。｣
首元まで真っ赤なくせにマウントを取ってくるとは腹立たしい
しかしAが首輪を付けている姿を見るだけで少し落ち着きを取り戻すのだから、俺も案外単純なもんだ
『新しいメイドさんが来られるんですか？』
｢ん？ああ、そやねん。前おった人が急に3人も辞めてもてなぁ。流石に新しい人いれな回らんから｣
城のメイドまで管理するコイツはいい加減助手でも付けるべきだと思うが。
お目当ての情報は得られずトントンは部屋を出ていった
そして入れ違いにゾムが入ってくる。今日は客が多いな
｢どうした、ゾム｣
｢こないだ言うてた偵察さぁ、多分行かんでええと思うって大先生が言うてんねんけど…って、Aおったんか｣
｢ああ、その話は後で聞こう｣
『私お邪魔ですか？』
｢そんなAが邪魔なわけないやん！…その新しい首輪はくっそ邪魔やけど｣
｢いいだろう？お前が模擬戦のときにつけていた跡をみて思い付いたんだ｣
｢勝手に人のもんに首輪付けんといてほしいんやけど？｣
｢今日は俺の猫だ。首輪はなくなるが、明日からもな｣
バチバチとゾムとの間で見えない火花が散る
独占欲とマーキングという意味では似た者同士だと言えるだろう
｢なあ、Aはどっちがええ？｣
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フェルト - 伏線回収が神！うらつくで稀に見るほんとうの鬼才のお方ですね！最高です！ (2019年9月14日 10時) (
レス) id: 00cb91440a (このIDを非表示/違反報告)
RaZu@らず(プロフ) - 伏線回収が…！ありがとうございます、わかりやすいです…これからも更新楽しみに待っております！ (2019年9月6日 19時) (レス) id: a4ef94e121 (このIDを非表示/違反報告)
ぴの子(プロフ) - 前作からの伏線がどんどん回収されてくのドキドキします…これからも更新楽しみにしております。 (2019年8月31日 7時) (レス) id: 54ffec1f7f (このIDを非表示/違反報告)
RaZu@らず(プロフ) - 嫉妬する総統さまが…!!!最高です……!!!!!!ありがとうございます…!!!!!!!!!!!! (2019年8月27日 15時) (レス) id: a4ef94e121 (このIDを非表示/違反報告)
琉兎(プロフ) - 主ちゃん可愛すぎっ！惚れてまう！！続きが気になるんじゃぁ！！！更新頑張って下さい、楽しみにしてます！！ (2019年8月24日 17時) (レス) id: 3584f7d8aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レック | 作成日時：2019年8月18日 3時
