志操堅固な彼女【完】 (ページ10)

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最初は関わりたくないと思ってたけど、会話も弾むし一緒に居て楽しいなと感じるようになった。

多分、それは彼も同じで一緒に居て気を遣わなくていいから楽なんだと思う。

名前呼びもしつこいから"樹くん"って試しに呼んでみたら、それはもう可愛い笑顔をむけられて「なぁに、A。」なんて言われた。

こうやって女は落ちていくのかと納得した。

「あれ？A、珍しいね。1人？」

『あ、ジェシー。久しぶりだね。ジュンナは今日、二日酔いで休みって。』

「いや、俺が言ってるのは樹の事なんだけど(笑)」

『あぁ…、そういえば今日見てないかも。』

「めっちゃ気に入られてんね、樹に。女遊びも辞めたみたいだし。」

『あ、そうなんだ。一緒に居て楽だからじゃない？お互い、なぁんにも気遣ってないし。』

「そっか。樹、気遣いすぎるとこあるからAの前で素で居られるなら安心。」

『なに、ジェシーは樹くんの保護者なの？(笑)』

なんてジェシーと話してたら「次はジェシーなの？男好きかよ。」って声が聞こえてきた。

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