第32話〜特別な満月の夜〜 ページ35
珱sibe
目が覚め、起き上がる。
時間帯は夕方で日が沈みかけている。
もう少しで日が落ちるから起きている事にした。
颯天は隣ですやすやと寝息をたて、寝ている。
だまっていればモテてるのに、残念なイケメンだ。
そんな事を言うと調子に乗る気がするから言わないけど。
「んん〜………暖かい…すーすー…」
吃驚して隣を見たら、私に寄りかかって肩に頭を乗せていた。
動く事を封じられた私は気になり、颯天の頭を撫でてみる。
予想以上にさらさらしていて吃驚した。
撫でられると颯天は笑みをして、幼く見える。
寝てると可愛いのに……ホントに残念…
悪態を付きながらも撫でるのは辞めない。
さらさらしていて飽きない。自分でも謎で笑えてくる。
「ん〜?あっ…おはよう。寝てたみたいだね。ごめんごめん」
そう言い、軽く笑い謝罪をした。因みに私は起きる様子が表れた瞬間に手を離したから撫でていた事がバレていないだろう。
日は沈み、吸血鬼が動いても問題ない時間帯になっていた。
私は立ち上がり、外に出る。そして颯天に目線を向け、こう言葉を話す。
『行こう。もう夜だから』
太陽に照らされている月は明るく輝いており、もう夜と言っても問題ないだろう。
颯天は頷いた。そしてスッと立ち上がり、外に出て行った。
月は私達を照らし、この様子を見守ってる様に思わせる。
その中で空に向かいながら、前へ舞う。その様子は蝶が飛んでいるかの様に思わせられる。
そう言えば今日は満月だった。だから何時もよりきらびやかな感じなのだろうか?はたまた私の思い込みなのだろうか。其処が不思議に思える。
だけど、雰囲気は変わった様に感じる。何時も"独り"だった私が"仲間"を得たからだ。
何故今さら思ったのかと言うと昨日は焦りが多く、そんな事を考えている暇が無かったのだ。其処は振り回した颯天のせいだけど…
満月の夜。昨日と変わらず空を飛んでいるが、前よりも雰囲気が変わった私を祝福しているかの様に思える特別な月だと思った。
6人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ロリコンサンダー(仮) - うらみん PC垢さん» すみません!携帯とか成績とか精神が壊れていたせいで、更新が止まってしまい申し訳ございません。 (2019年11月25日 17時) (レス) id: 726db12174 (このIDを非表示/違反報告)
うらみん PC垢 - 更新楽しみに待ってます (2019年10月25日 20時) (レス) id: 57acaff2a1 (このIDを非表示/違反報告)
ロリコンサンダー - アエルさん» ありがとうございます……わ、わたしも……ポッ←すみませんwそういって頂けて嬉しいです! (2019年9月12日 18時) (レス) id: 6a276d2734 (このIDを非表示/違反報告)
ロリコンサンダー - しーずんぺろ子さん» そっ、それなぁ!?あ、ありがとうございます………(照) (2019年9月12日 18時) (レス) id: 6a276d2734 (このIDを非表示/違反報告)
ロリコンサンダー - べのむさん» え、えええええええええぇぇええええ!?!?!?!?ありがとうございますぅううう??? (2019年9月12日 18時) (レス) id: 6a276d2734 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:莉愛&ロリコンサンダー | 作者ホームページ:http:
作成日時:2018年12月29日 11時