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第25話〜孤独〜 ページ28

珱sibe

ぼんやりとくぐもった水音が鼓膜に響き、私は薄目を開けた。

所々痛くて、重い身体をガタガタと震えている頼りない左腕で支えて起こす。

傷は全て癒えていたが、長い間眠っていたせいか、頭がまだグラグラして、酷い吐き気が私を襲った。

空いている右手で口元を押さえ、静かに嗚咽を漏らす。

まだ霧の掛かった視界の隅で倒れている人間がいた。

外も洞窟の中も暗くて、顔は良く見えない。

だが呼吸音と共に胸が上下するのを見て、死んではいないと知り、軽く安堵する。

「……っ、ぅぅ…」

人間の口元が少し緩み、苦しげな声が漏れ出す。

そして頬に透明な液体が流れた。

「…み……あ、ちゃ…ん……」

吐息混じりのその声は外に降っている雨の音に掻き消された。

そのはずなのに、妙に耳に残って離れない。

人間は、こんなにも切ない声を漏らす者なのか?

私はそっと手を伸ばし、濡れている頬を優しく拭った。

そうしているうちに、数日前。

私が倒れる前の記憶が蘇って来た。

この人間の名前は『颯天』


私を助けてくれた

『人間』だ。

私は震える足を地面に降ろし、地面にうずくまる様にして寝ている颯天の髪を撫でた。

するりと指が通り、人の暖かさを感じる。


それだけで、私はなぜか安心出来た。

私は膝を抱え、溜め息を吐いた。

寂しさに胸が締め付けられる。

今まで、感じた事なんて無かったのに。

どうして今、こんな事を思ったのだろう。









『孤独って、怖いな』

第26話〜人間=トラウマ製造気〜→←第24話〜そんなに頑張れることは人にはない個性だよ!〜



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ロリコンサンダー - ロリンズさん» ありがとうございます!お互い忙しくてなかなか更新出来ませんが、更新されるまで僕達2人の小説を読んで待っていてください!! (5月8日 21時) (レス) id: 6a276d2734 (このIDを非表示/違反報告)
ロリンズ - ロリコンサンダーさん、莉愛さん、面白いです!流石ですね! (5月2日 19時) (レス) id: 4efbbddfc3 (このIDを非表示/違反報告)
ロリコンサンダー - 遅くなって申し訳ございません!お詫びに今まで以上に文才をフル活用して頑張りました!これから僕の更新が遅れてしまうかも知れません!申し訳ございませぇん!! (4月14日 1時) (レス) id: 6a276d2734 (このIDを非表示/違反報告)
莉愛(プロフ) - 此所で宣伝するけど募集企画作ったんでやってくれるとめっちゃ嬉しいです! (2月24日 9時) (レス) id: ed92431d27 (このIDを非表示/違反報告)
ロリコンサンダー - シソのさん» えへへ…///照れるなぁ…///ありがとうございます!これからも頑張ります!(莉愛ちゃん上手なんだから胸張って!) (2月13日 16時) (レス) id: 6a276d2734 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:莉愛&ロリコンサンダー | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2018年12月29日 11時

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