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『…はぁ』
Aはひとりでトボトボと下校の道を歩いた。
先程の凪の発言を思い出す。
あの二人のサッカーを死ぬほど見たい癖に改めて凪にサッカーをしたいと言われてショックを受けている自分が心底嫌になる。
あのやる気のない、無気力なあの子がどうしてサッカーをしてみようと思ったのかは検討が着いた。
何故なら…
｢おぃ、如月。｣
思考をめぐらせていると呼び止められる声で現実に引き戻された。声のする方を振り向くとそこには玲王が立っていた。
『どうしてここに…凪は？』
今はあまり見たくない顔だなっと思いながらもおぶられてた凪が見当たらなかったので首を傾げた。
｢あぁ、凪ならばぁやに頼んだ。あいつ寝ちまったからな｣
『…またご迷惑を。』
あの子は本当に自由なんだからなんて思えば隣で笑う玲王に目線を送った。
｢ははっほんとお前アイツの姉ちゃんみたいだよな｣
『…それでなんで御影くんはここにいるのよ？』
｢んっ？いや、送ろうと思ってお前勝手に先に帰るからさ…それに謝りたくって｣
急いで走ってきたのか少し呼吸が荒い相手の様子を見ながらも相手の言葉にきょとんとした。
『謝る…？』
｢うん…あーいや、そのだ下着…見て悪かったな…。｣
目を逸らしながら謝る相手を見て少しだけ笑った。
『私も、ゴメンね。殴っちゃって…痛い？』
｢いや、まぁ殴られた時は痛かったけど今はそうでもねぇーよ。｣
あんな全力でぶん殴られるとは思ってなかったけどなんて呟く相手を見てAは流石に申し訳なくなった。
凪が何故この人とサッカーをする気になったのかはなんとなく検討が着いた…いやほぼ確信だ。
私以外に凪に興味を持つ人なんて今まで居なかった。
それだけじゃないとは思うけどそれが一番の理由だと思う。
｢じゃあ、これで仲直りな。｣
『…うん。良かったね、凪がサッカーする気になって』
｢おぅ。まぁ、第1歩だけどな。｣
玲王の横顔をキラキラしていて眩しかった。
懐かしいと思った、今の私にはとても出来ない顔。
御影くんがもっと嫌な奴だったら良かったのに…
そうしたら、凪を全力で止めれるのに。
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蝶華(プロフ) - ひちゃさん» コメントありがとうございます。そう言って頂いてとても嬉しいですっ*.(๓´͈ ˘ `͈๓).*ちょっとずつ更新して行くので見届けてくれると嬉しいです。 (2023年1月4日 7時) (
レス) id: a17d0f1e26 (このIDを非表示/違反報告)
ひちゃ(プロフ) - 初コメ失礼します。凪との関係性も玲王との距離感も全部最高の神作品でした、、、！無理せず更新頑張ってください！ (2023年1月3日 23時) (レス) @page12 id: abb55eea3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蝶華 | 作成日時：2022年12月31日 7時
