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「やっと特定出来た。」
この前の霧崎と喋ってた奴が凪と一緒に行動してる女子
となると、直接聞く方がいいよなぁ。
つーか一緒に朝登校して放課後帰るってことは彼女とかだよなぁ。
彼女とかなら、一緒にサッカーしてくれって頼んでくんねぇーかな。なんて考えながら玲王は昼休み購買の方へと足を運んだ。
「あっ…いた。」
そこには、目的の奴がいた。
長い黒髪に平均的な身長の至ってどこか目立つところがあるかと言われれば無い少女。
名前なんだっけなぁ…なんて記憶を辿るも思い出せない為強行突破に出ることにした。
周りに女子に囲まれていたがそれを避けて玲王は目的の少女の目の前に立った。
「お前、凪の彼女?」
『はい…?』
これがちゃんとした如月Aとのファーストコンタクトだった。凪の彼女では無いと言ったと思えばすぐ逃げられてしまった。
肝心の頼み事が出来ていない。
そもそも彼女じゃないのなら望みは薄いのではと思うも外堀から埋めるのもアリかと思い玲王は放課後にAを探すことにした。
「…よっ。」
『げっ…。』
この学校で俺にこんな表情をするヤツがいるのかと思った。俺は自分で言うのものんだが自他認める人気者だと思う。それは、人当たりもあるが御影コーポレーションの力が凄い。
「俺、御影玲王よろしくな。」
『如月…A。』
そうそう、如月だなんて思っているとなんとなく察しのいい顔をした相手を見て玲王は笑った。
「凪と一緒にサッカーしたいから協力してくれよ。」
御影玲王の頼み事を断る女子なんてこの学校にはいないと思ってた。だから、なんだかんだ協力してくれるだろうと思っていた。Aの口からは、耳を疑う言葉が並べられた。
『えっ無理ッ』
玲王はその言葉に絶句した。
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蝶華(プロフ) - ひちゃさん» コメントありがとうございます。そう言って頂いてとても嬉しいですっ*.(๓´͈ ˘ `͈๓).*ちょっとずつ更新して行くので見届けてくれると嬉しいです。 (2023年1月4日 7時) (レス) id: a17d0f1e26 (このIDを非表示/違反報告)
ひちゃ(プロフ) - 初コメ失礼します。凪との関係性も玲王との距離感も全部最高の神作品でした、、、!無理せず更新頑張ってください! (2023年1月3日 23時) (レス) @page12 id: abb55eea3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蝶華 | 作成日時:2022年12月31日 7時