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「そっか。じゃあ、また明日ね。」
家の方へ入って行く凪を見てAは凪を呼び止めた。
『ねぇ、凪!!』
「…ん?どーしたの?」
『あのさ、凪はサッ…いや、なんでもない。』
凪はサッカーしたい訳では無いだろうけど。
サッカーして欲しくないなんてのはただの私のエゴだ。
でも、トラウマになっている。
もしもの可能性に。
凪がサッカーに限らずこれから新しいことをして私から離れたら?もしも手の届かない人になったら?それこそ
家族みたいに死んじゃったら?
こんなのただ凪を檻に閉じ込めてるのと同じだ。
本当は確信している、凪に依存していることを。
これっぽっちも家族が死んだ事に向き合わずに凪に縋っているのを。
「…俺もAが嫌なことはしない主義だから」
『えっ?』
色々考えていると凪が発した言葉が上手く聞き取れず首を傾げた。
「なんでもない。おやすみ〜」
そう言うと凪は手をヒラヒラとさせて家のほうへと帰っていった。
『なんていったんだろう…?んー私も帰ろう。』
考えるを辞めてそう呟くとAは自分の家の方へと歩いた。
ネガティブになっても仕方ないか。
もしも凪がやりたいことを見つけたらその時は背中を押せるようにしたい。
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蝶華(プロフ) - ひちゃさん» コメントありがとうございます。そう言って頂いてとても嬉しいですっ*.(๓´͈ ˘ `͈๓).*ちょっとずつ更新して行くので見届けてくれると嬉しいです。 (2023年1月4日 7時) (レス) id: a17d0f1e26 (このIDを非表示/違反報告)
ひちゃ(プロフ) - 初コメ失礼します。凪との関係性も玲王との距離感も全部最高の神作品でした、、、!無理せず更新頑張ってください! (2023年1月3日 23時) (レス) @page12 id: abb55eea3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蝶華 | 作成日時:2022年12月31日 7時