猿女のち彼女【碧棺左馬刻】

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Aside


『めっちゃ可愛いじゃないですか！え、これタダで借りられるんですか？？』


「もちろん！なんでも選んでください！」



やった！と内心ガッツポーズをしながら浮き輪を選び始める


シャチに乗りたいのをぐっとこらえて私が入るぐらいの浮き輪を探す



「おねーさん、浮き輪探してるの？」


『うんうん。はいはい。』



ナンパがきやがったなと思いながらも適当にながす



こういうのはスルーしても声掛け続けられるし、適当に返すのが吉というのが経験上だ



「俺らおねーさんにはこの浮き輪がいいなぁ」


『へー。』


「俺ら」って何人いんだよなんて考えるが今は浮き輪選びに熱中だ



さっきまで浮き輪貸出の前にいたお兄さんはいつの間にかどっかいってて、さてこいつらの対処をどうしようかと考える



「おねーさん俺らにも興味持とうよ〜」


なんて腕を掴まれるもんだから離してくださいとだけ返す



「あれっ？もしかして既婚者〜？」


なんて私の指輪をみて発言する1人のチャラそうな男


これでどっかいってくれるかなぁと思ってたが予想は反して、



「俺人妻めっちゃ好きなんだけど」



なんて。お前趣味悪いなと思いつつ、すみません、邪魔です。と通り抜けようとすると



「まぁそんな連れないこと言わないでさぁ。ほら、ね？」


なにが、ほら、ね？だコノヤロウ
かっこよくないやつは何してもかっこよくないんだよと思うが掴まれた手は離してくれない



これは人目のつかない場所で股でもけ飛ばそうかと考えて大人しく引っ張られていく


「やっぱおねーさんも乗り気じゃん」

「スタイルも抜群だし最高なんすけど」


お前達のために保ってる身体じゃねーよと毒吐きながらやたらと肩や背中を触っているその手を一蹴してアソコをけ飛ばそうと足を構える



左「テメェら誰の女に手出してるか自覚アんのかよ」



と恐ろしいほど怒っている形相をきた左馬刻



まぁこれも少女漫画では典型的なオチだなと思いながらもけ飛ばせないことに後悔を感じた

3→←プールデートなぅ

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