猿女のち彼女【碧棺左馬刻】

4 ページ31

Aside


結局左馬刻だけびしょ濡れだったけど家に着いたらお前から風呂入れなんて言われて渋々入る


『浮気じゃなかったらなんなの〜』


といいながらぶくぶくと顔を湯船に浸ける



まぁ左馬刻が浮気はしないんだろうっていうのはなんとなくわかってた


飴村さんも一郎さんもこぞってみんな左馬刻は独占欲強めの人だから、とか

むしろAの方が浮気しそうだから本気で気をつけてよとか言われてたし


だからこそ、左馬刻のことが信じられない自分が嫌で今に陥っている



『けど勘違いさせてる左馬刻も悪いでしょ』


確かにあの女の人は彼女ではないのかもしれないけれどあの優しそうな微笑みで何かを手渡すその姿は



『………………まさか愛人or身体だけの関係？！』



私の結論はこれに決まった。



￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣

左馬刻が次にお風呂に入ってる間にこっそりと左馬刻が買っていた袋をとって中を見てみる




『え………………これって………………』





その中には2つの箱と銀色のリング



『これって………………』


言葉よりも止まったはずの涙が出てくる



左「なに勝手に見てんだよ」


とタオルで頭をガシガシかいている左馬刻



『ねぇ、まさか…………』



と涙声で言えば、買うとこ見られて浮気と勘違いされるわ、買ったものバレるわで最悪だわ


なんて言いつつ私に近づく



左「まぁ、そういうことだから」









左「四月一日Aサン？俺と結婚してください」



なんていつもはそんな丁寧な言葉遣いしないはずなのに






『私で良ければよろしくお願いします』




なんて定型通りの返答だけど




左「お前がいいんだよ」



なんて





ありがとう

プールデートなぅ→←3

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す