堕天使ジェノくん (ページ16)

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不思議な教会を後にし、来た道を辿る。ちなみにジェノくんはずっと私の方を見てニマニマと笑顔を浮かべながらながら、私の手をギュッと握っている。

軽くホラーだけど、常に車道側を歩いてくれるジェノくんはやっぱり天使だ。

まだ時間があるので、近くにあるショッピングモールで私の家に住むのに必要なものを揃えることにした。ついでに夜ご飯もそこで済ませよう。

それにしてもなんかさっきから周りの人めっちゃジロジロ見てくるな・・・

あ、そういえばジェノくん今まで私以外に見えてなかったのか、そりゃあこんなイケメンがいきなり現れたら目潰れますわ。ご臨終ご臨終。

周りを気にせず歩こうと頑張ってはみたものの、やっぱり視線が痛い・・・。

しかも目的地に近付くにつれ人通りは増え、平日とはいえ学校を終えた女子高生や綺麗なお姉さんで賑わっている。

当然ジェノくんを見る人も増え、オーラを放つジェノくんに周囲はザワザワしているように感じた。いや絶対してる。

はあ、やっぱり平凡な私なんかがジェノくんの隣を歩くなんて申し訳ないな・・・

っていや、見すぎだから！ジェノくんは見世物じゃないんだわ！やめてやめて！今なんて22人中19人はこっち見てるよ！！そこのババアまでキャーキャー言ってんじゃねぇし！！(謝れ)

あまりにもジェノくんがモテるので不安を通り越してもうなんかイライラしてきた。こんな小さいことでキレるとか、やばい私もう更年期来た？

「早く行こ」

JN「Aちゃんなんか怒ってる？大丈夫？」

「っ怒ってない！！」

JN(明らかに怒ってるじゃん···可愛い·····)

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