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武装探偵社 ページ12

エレベーターを降りると目の前には扉があった。
ここで間違いないよね。大丈夫だよね。
そう自分に言い聞かせてゆっくりと扉を開く。
隙間から顔を覗かせると、眼鏡をかけた細身で長身の男性と目があってしまった。
……怖いかも。
そんな事を考えながら言葉につまっているとその男性はスタスタとこっちに歩いてきた。

「どうしました」

貴方「…あ、あの、此処が武装探偵社ですか…?」

「そうですが」

貴方「あの、太宰さんはいますか…?」

「太宰?」

…目つき変わった。何で。何かやばいの?
その目つきに圧倒されていると男性の後ろから声が聞こえた。

「なぁに国木田くん。呼んだ?」

「…お前に客だ」

男性は溜め息をつくと僕を中に入れてくれた。
その先には太宰さんがいた。

貴方「太宰さん…!」

太宰「えっ!A?どうしてここに?」

明らかに太宰さんは驚いてるようだった。
そりゃそうだろう。僕が彼のところに来てから外に出た事は一度もないんだから。

貴方「忘れ物。困るんじゃないかと思って」

ポケットから彼の携帯を出して渡す。
本当に忘れ物だったらしく、彼はあー、と声を上げた。

太宰「まさか忘れて来てたとはね。ありがとう」

貴方「いえ。困る前で良かったです」

「あの、太宰さん」

突然後ろから声がして振り向くと白髪の男の子がいた。
見た目的に歳は僕と変わらないくらいだろうか。

太宰「何だい?」

「えっと、この人は…?」

太宰「あぁ…。言ってもいいかい?」

貴方「全部太宰さんに任せます」

太宰「じゃあ言うね。この子は鞍凪Aちゃん。今私の所にいる吸血鬼だよ」

「吸血鬼だと?」

太宰「あ、A。この人が国木田くん。で、こっちが敦くん」

太宰さんはご丁寧に二人を紹介してくれた。
僕が来た時話しかけてきた眼鏡の男性が国木田さん。白髪の男の子が敦さんというらしい。

貴方「初めまして」

敦「初めまして」

太宰「聞きたいことは沢山あるだろうけど、立ったままというのも可哀想だ。お茶飲みに行かない?」

太宰さんの誘いに国木田さんは渋々頷いた。
それを見て太宰さんは僕の手を引いて探偵社を出た。

意思→←恐る恐る



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二次元好きのAlice(プロフ) - 紅野さん» いえいえ(*´-`)元々好きな作品なので読みづらくなるのは嫌だったので助かりました(*´∀`) (2018年9月27日 23時) (レス) id: 7014feb675 (このIDを非表示/違反報告)
紅野(プロフ) - 二次元好きのAliceさん» 見つけられたみたいで良かったです。こちらこそ面倒な作業をしてまで見てくださってありがとうございます…!頑張らせてもらいます…! (2018年9月27日 0時) (レス) id: b65496d137 (このIDを非表示/違反報告)
二次元好きのAlice(プロフ) - 紅野さん» 丁寧に教えて頂いたお陰でなんとかなりました!ありがとうございます(*´ω`*)これからも更新頑張って下さい(*´∀`) (2018年9月26日 22時) (レス) id: 7014feb675 (このIDを非表示/違反報告)
紅野(プロフ) - 外都騒川さん» こっちにもありがとうございます…!そう言って貰えるととても嬉しいです!私の書いているもので何か参考になれていれば、それは私にとって贅沢です笑 (2018年9月26日 17時) (レス) id: b65496d137 (このIDを非表示/違反報告)
外都騒川(プロフ) - 面白いです、僕もこんなお話書けるようになりたい。アンケートでも書いてしまったんですが続きが楽しみです。 (2018年9月25日 21時) (レス) id: 463bf4e276 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紅野 | 作成日時:2017年9月24日 22時

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